テキサンズLBクッシングが禁止薬物使用で10試合の出場停止
2017年09月14日(木) 08:46ヒューストン・テキサンズのラインバッカー(LB)ブライアン・クッシングが10試合の出場停止処分を受けることになった。
クッシングはリーグ規約に違反する運動能力向上薬(PED)を使用したとして2010年にも4試合の出場停止処分を受けているが、当時、初めての停止処分を受けた際は控訴し、規定違反の薬物使用を否定していた。
今回の処分により、クッシングは11月28日(火)までフィールドから遠ざかることになる。
2009年ドラフト1巡目に指名されて以降、8年間をテキサンズで過ごしてきたクッシングは2013年に同チームと6年5,564万3,000ドル(約61億4,500万円)で契約延長し、2019年シーズンまではテキサンズに所属する見込み。2009年にプロボウル出場を果たしたクッシングは先シーズン、出場した13試合で65タックルをマークしたが、今季は黒星を喫した初戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦で脳震とうを発症し、現地14日(木)開催のシンシナティ・ベンガルズ戦はすでに除外されている。
クッシングの不在期間は現状のディフェンシブライン(DL)で十分にカバーできるが、テキサンズは先週に指を脱臼したJ.J.ワットのケガについても慎重に経過観察しなければならない。ドラフト外フリーエージェントで入団した新人ディラン・コールが先週日曜日の試合で9スナップを見ており、今週前半のチームはクッシングが負傷した際の代役にコールを選択する意向であった。
コールは地元紙『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』に対し、「自分自身には高い目標を設定してある。選手がケガしたり、突然いなくなったりするのがNFL。よくあることだが、同時に、次の選手の出番でもある。これこそがプロのスポーツ。当然の流れだろう」と語った。
守備陣のリーダー的選手を長期にわたって失うというニュースは現在、先発クオーターバック(QB)に関する問題で頭を悩ませているヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンにとっては追い打ちになる。今週木曜日のベンガルズ戦、テキサンズは新人QBデショーン・ワトソンを先発QBに起用する予定だ。