コルツの第2戦、先発QBはブリセットかトルゼンか
2017年09月14日(木) 09:56インディアナポリス・コルツが先発クオーターバック(QB)を決めあぐねている。
ヘッドコーチ(HC)のチャック・パガーノは現地13日(水)、先日チームに加入したジャコビー・ブリセットと第1週に先発したスコット・トルゼンのどちらを次戦の先発に起用するかをまだ決定していないと明かした。先週末の試合、ブリセットは46対9で敗戦が濃厚な状況で登場し、パス3回中2回の成功、51ヤードを獲得。一方で、トルゼンはパス18回中9回の成功、128ヤード、2インターセプトを記録。4度のサックを浴びたトルゼンのQBレーティングは33.8%と悲惨な数字であった。
パガーノHCはチームのエースQBであるアンドリュー・ラックについて、13日の練習には参加しないことも明かしている。
さらに記者に対し、第2週の先発QBについてパガーノHCは「まだ決定していない。先週と同様に、2人に練習させる」と語った。
今週日曜日に開催されるアリゾナ・カーディナルス戦までにブリセットがチームのプレーブックをある程度理解できていれば、元ニューイングランド・ペイトリオッツのQBであるブリセットが先発を務める方が良いのかもしれない。そもそも、トルゼンの能力を不安視したからこそコルツはブリセットを獲得したはずだ。プレシーズン中、ラックが数試合を欠場する非常事態に陥った場合には少なくともある程度のレベルで代役を務めることができると評されていたトルゼンだが、ふたを開けてみれば、そこにはチームのシーズン開幕戦となったロサンゼルス・ラムズ戦で苦戦を強いられるトルゼンの姿があった。
ブリセットに関してパガーノHCは「彼は落ち着き方を知っている。彼の体格の良さも気に入っているところだ。彼ならより遠くの状況も把握できるはず。(中略)以前の経験もあるし、大きな障害はないはず」と語った。
シーズン初戦でデトロイト・ライオンズにまさかの敗戦を喫したカーディナルスが死に物狂いで第2戦を勝ちにくるのは間違いない。このような状況を踏まえ、コルツの攻撃陣には冷静さが求められる。大黒柱が肩を負傷して離脱したコルツにはその代役を務められるレベルの選手がなかなか現れない。マット・ハッセルベックが2015年のシーズンをもって引退してからというもの、コルツは信頼感のおけるバックアップQB探しを続けてきた。
コルツとは2019年までの契約を結んでいるブリセットがその答えとなる可能性はあるだろう。ラックに次いでブリセットが勝つチャンスをチームにもたらすのか。今週日曜日、ブリセットにまずは最初の先発機会が訪れることを期待している。
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