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レイダース、LTペンが2年契約で合意間近

2017年09月14日(木) 17:18


オークランド・レイダースOTドナルド・ペン【AP Photo/Jason Behnken】

契約延長の交渉を前に、オークランド・レイダースはレフトタックル(LT)ドナルド・ペンがチームのためにトレーニングキャンプ中の留保を解き、オークランドに姿を現すように促していた。

チーム事情を優先したペンには今回、うれしいニュースが舞い込んできそうだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地13日(水)、レイダースとペンが2年の契約延長で合意“間近”であり、今週末にも締結されるだろうと伝えた。この契約が完了すれば、34歳のペンは2019年のシーズン終了までレイダースに所属が可能となる。

あと2年で36歳になるオフェンシブライン(OL)マンがあとどの程度活躍できるかどうかは判断が難しいところだが、とりわけ、スーパーボウル出場の可能性が見えるチーム状況とあって、大学を出たばかりの新人を育成するよりもリスクが低いように思われる。先シーズンのペンがリーグを代表するクラスのタックルであったという事実もあることながら、第1週の全体を通して見ても、ニューヨーク・ジャイアンツのLTエレック・フラワーズやデンバー・ブロンコスの新人ギャレット・ボールズなど、各チームの若手OLマンらがプロの試合で苦戦を強いられていたのは明らかだった。

ペンによる留保期間中にラポポートが指摘していたように、2016年に結んだ契約によってペンの今季年俸が600万ドル(約6億6,000万円)を割り込むことが今回の最大の問題である。当然ながら、リーグのトップレベルのTが平均年俸でおよそ1,360万ドル(約15億円)を受け取っていることも念頭にあるだろう。2015年にトレント・ウィリアムスがワシントン・レッドスキンズと交わした契約は平均年俸として最も高額であり、2016年にタイロン・スミスが延長した契約には2,200万ドル(約24億3,000万円)が保証され、総額で9,700万ドル(約107億円)にまで上っていた。

13日の報道以前から、レイダースはキャップマネー(『Spotrac(スポトラック)』によれば4,300万ドル/約47億5,000万円以上)をOL陣に費やしていると伝えられている。クオーターバック(QB)デレック・カーからすれば、投球時に十分なスペースを約束してくれるペンがチームに残留するというニュースは間違いなく喜ばしいものであろう。

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