大型ハリケーン“イルマ”の影響を加味し、タンパベイ・バッカニアーズとの第1週が延期となっていたマイアミ・ドルフィンズがいよいよチームの開幕戦を迎える。さらに、この試合はドルフィンズの対戦相手となるチャージャーズが本拠地をロサンゼルスに移転してから初のホームゲームとなる。舞台となるのはロサンゼルス郊外のカーソンに位置するスタブハブ・センター（2万7,000人収容）だ。

現地14日（木）、チャージャーズのラインバッカー（LB）メルビン・イングラムは記者からの質問を受け、ドルフィンズがクオーターバック（QB）ジェイ・カトラーを先発させることで何か問題は生じるかと問われた際に「何も。俺たちにとってはカトラーが先発だろうと何の問題もない」と語った。

ヘッドコーチ（HC）のアンソニー・リンはカトラーに関し、強肩で“かわすこと”がうまいと称賛しながらも“ワイルドカード”だと評し、イングラムよりも微妙なニュアンスを残している。

プレシーズンでは出場機会が少なかったこともあり、チャージャーズの手元に現役復帰したカトラーのビデオや情報はあまり多くない。しかし、アダム・ゲイズ指揮下で働く2015年版のカトラーに関しては多くの映像が残っている。この年に“サンディエゴ”・チャージャーズのメンバーとしてカトラーとの対戦経験があるがゆえ、イングラムは確信を持って先のようなコメントを言い放ったのかもしれない。

カトラーと対戦したイングラムは1サック、1フォースドファンブルを記録している。しかしながら、試合終了4分前に勝ち越しとなるタッチダウンパスを投じたカトラーが最後には笑った。

2年目のゲイズ政権がQBカトラーを司令塔にどのような試合運びをするのかは今週末に明らかとなる。ただし、チャージャーズやイングラムにとってはさほど怖くない相手かもしれない。

【S】