スティーラーズ、攻撃陣の低迷を嘆くGデカストロ
2017年09月26日(火) 12:412017年シーズンも第3週を迎えたが、開幕前から攻撃陣の強さを評価されていたチームが軒並み不調に喘いでいる。あのピッツバーグ・スティーラーズもその中の1チームだ。
スティーラーズ内部からも攻撃陣の不調を嘆く声が聞かれる。
ガード(G)のデビッド・デカストロは『ESPN.com』に対して「俺たちはもっとやれるはずなんだ。タレント揃いなのに、なんてもったいない。攻撃陣のメンツを見てくれ。350ヤードとか、400ヤードくらいは毎回出さないと才能の持ち腐れだ」と語った。
現地24日(日)に開催されたシカゴ・ベアーズとのシーズン第3週、オーバータイムに持ち込まれた試合を23対17で落としたスティーラーズ。獲得ヤード数ではベアーズが304ヤードでスティーラーズが282ヤードと後塵を拝した。また、ベアーズのポゼッション(ボール保持時間)は合計で34分を計上している。この試合、スティーラーズのランニングバック(RB)リビオン・ベルはわずか61ヤードと精彩を欠き、クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーは3度のサックを浴びた。ワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンによる10キャッチ、110ヤードのパフォーマンスを除くとこの試合で40ヤード以上を獲得したスティーラーズのWRは誰一人としていなかった。マーテイビス・ブライアントに至っては8回のターゲットで2キャッチと散々な内容だ。
現在の同チームはパスヤードのカテゴリーでリーグ16位、ランヤードはリーグ29位と危機的状況にいる。
スティーラーズが昨年に見せたバランスのとれた攻撃は影を潜めている。7度ターゲットになったベルが最後まで爆発力を発揮することはなく、1キャリー平均は4ヤードを記録し、最長でも12ヤードのランであった。
現在のスティーラーズはロスリスバーガーが即興で繰り出す予想外の攻撃展開からはかけ離れ、屈強なディフェンス陣に支えられたロスリスバーガーの若き時代をも彷彿とさせる攻撃展開を見せている。かつてこの試合運びによって成功がもたらされたのは事実だが、圧倒的なポテンシャルを誇る攻撃陣においてファンを魅了する迫力ある攻撃が見られないのは寂しい限りだ。
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