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ペイトリオッツCBバトラー、テキサンズの新人QBワトソンを絶賛

2017年09月26日(火) 11:25


ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Gary Landers】

現地24日(日)、ニューイングランド・ペイトリオッツの本拠地ジレット・スタジアムで開催されたシーズン第3週、36対33とリーグ最高のクオーターバック(QB)トム・ブレイディを前にあと一歩で敗れはしたものの、ヒューストン・テキサンズの新人クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンは大学時代にカレッジフットボール界を制覇した実力そのままにプロの舞台でも見事な活躍を見せ続けた。

この日のワトソンはペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックが誇るディフェンス陣を翻弄し、33回のパスを投じて22回の成功、301ヤード、2タッチダウン、2インターセプトを記録。また、自身のランで41ヤードも稼いでいる。

多くの新人選手がプロのレベルに苦戦を強いられる中、ワトソンは良い意味で周囲を驚かせ続けている。

ペイトリオッツが発行した談話記録によると、試合後のコーナーバック(CB)マルコム・バトラーはワトソンについて「彼の存在は厄介だね。自分の足でも動けてしまうし、彼をヒットしようとしてもあの身の軽さだ。すばらしい選手だと思う。将来的にはキャム・ニュートンみたいな選手になるかな」と語っていたようだ。

ディフェンシブライン(DL)が不安定なパフォーマンスを見せる中、ワトソンの機動力がチームに流れを呼び寄せている。先発は2試合目となったワトソンだが、いまだショートパスに頼る場面をほとんど見せておらず、この試合でもフィールドを広く使ったパスを多く投じていた。

ワトソンの印象についてバトラーは「彼のリーダーシップはすごい。彼がオフェンシブライン(OL)を牽引し、ベテラン陣をうまく使っている。落ち着いてプレーしながらゲームを作り、誰にも大きなヒットを許さないんだ」とコメントしている。

デビュー戦では新人らしさを見せる場面も多かったワトソンだが、彼は試合に出場するたびに成長している。テキサンズのヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンも次のように語っている。

「デショーンはエキサイティングな選手。彼はどんな場面でも適応できるし、あらゆるプレーに絡んでいる。彼は自らの力でチャンスを作ることも可能。他のルーキー同様にまだまだ未熟な部分もあるが、ここ2試合のデショーンの活躍はすばらしいと言える」

「デショーンは思う存分プレーできたのではないか。彼は利口な選手。コーチングのしがいがある。日々成長する姿を見せてくれるからね。特別なルーキーだ」

前年度スーパーボウル覇者であるペイトリオッツに敗れはしたが、テキサンズはようやく長期的に活躍できる司令塔を見つけたと言えるのではないだろうか。

【S】