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「敗因はブロック」と語るカーディナルスHCエリアンス

2017年09月27日(水) 11:16


アリゾナ・カーディナルスとダラス・カウボーイズ【AP Photo/Rick Scuteri】

現地25日(月)に開催されたのシーズン第3週、ダラス・カウボーイズ戦でアリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)カーソン・パーマーはシーズンが開幕する前までの下馬評を覆す一定以上のパフォーマンスを見せた。

それでも、カーディナルスはカウボーイズを相手に28対17と黒星を喫した。チームの公式サイトによると、ヘッドコーチ(HC)ブル―ス・エリアンスはチームの改善点について「ブロックを修正する必要がある」と語っていたとのこと。

エリアンスHCは「選手がオープンな場面は数回あったが、そのチャンスを生かせなかった。ボールを投げられなければそうなってしまう」ともコメントしている。

この日のパーマーは48回のパスを投じて29回成功、325ヤードを稼ぎ、2タッチダウンを記録、インターセプトはなかった。しかし、パーマーはカウボーイズのディフェンス陣によって合計6回のサック、11回のヒットを浴びている。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、プレッシャーをかけられて下がりながら投じるパーマーのパスは55回中23回成功と精度は落ちている。

カウボーイズのディフェンシブライン(DL)デマーカス・ローレンスがカーディナルスのゲームプランを崩壊させた。この試合だけで3サックを記録したローレンスはサック数においてリーグトップ(6.5サック)にも躍り出た。同試合、今季からポジションをレフトタックル(LT)からライトタックル(RT)に変更したカーディナルスのジャレッド・ベルディーアがローレンスによって潰される場面が多かった。

ベルディーア自身も「自分の役割を果たさねばならない。どこで起用されようがだ。俺の仕事は相手をブロックすること」と反省の弁を述べている。

カウボーイズ戦の序盤、仮にベルディーアによるホールディングのペナルティが無ければタッチダウンが決まっていたカーディナルスはリードを14-0に広げることができていた。そして、その後のフィールドゴールの失敗がカウボーイズに冷静さを取り戻させ、ローレンスによる大爆発が生まれることとなった。

ランゲームにおいて主役を務める(WR)デイビッド・ジョンソンが不在となる中、カーディナルスの攻撃陣はパーマーに頼らざるをえない状況だが、あまりに負担がかかった際のパーマーがパフォーマンスを落とす傾向にあることには留意すべきだろう。

【S】