ニュース

パンサーズオーナー、選手を招集して“社会的問題”を議論

2017年09月27日(水) 11:24


カロライナ・パンサーズ【AP Photo/Bob Leverone】

現地26日(火)、カロライナ・パンサーズの選手たちがオーナーであるジェリー・リチャードソンとミーティングを行ったことをチームが発表した。これは現在リーグ内に巻き起こっている“社会的問題”についての解決策を見いだそうとして開かれたものだという。

声明によると、「リチャードソン氏は本日午後、普段のようにキャプテンとその他チームリーダーを自宅に招いた。彼らはリーグ内に沸き起こった社会的問題の対処法を模索するための議論を交わした。いつも通り、リチャードソン氏と選手間における話し合いの内容は明かされていない」とのこと。

この面談が行われる以前の26日朝には『The Carlotte Observer(ザ・シャーロット・オブザーバー)』が、リチャードソンによる「NFLで巻き起こっている抗議運動にパンサーズの選手は参加してはならない」との主張に複数選手が反意を示しているとのニュースを報じていた。

22日に開かれた支援者集会でドナルド・トランプ大統領が「国歌斉唱中に起立しない者がいた場合、NFLオーナーたちは即刻それらの選手をクビにすべきだ」と発言して物議をかもしている。

パンサーズは6人のキャプテン(キャム・ニュートン、グレッグ・オルセン、トーマス・デービス、ルーク・キークリー、ライアン・カリル、カート・コールマン)が26日の会合に召集されたと認めたが、その他リーダーが誰であったのかまでは公表していない。

今オフシーズンからパンサーズに戻ったディフェンシブエンド(DE)ジュリアス・ペッパーズはチームで唯一ニューオリンズ・セインツとのホームゲームで国歌斉唱に参加しなかった選手だ。国歌斉唱が終わるまで、ペッパーズがロッカールームを出ることはなかった。

ペッパーズは『The Observer Sunday(ジ・オブザーバー・サンデー)』対して次のように語っている。

「1つだけクリアにしたいことがある。俺の行動は米軍や国旗、警察などに対する不敬を表すためのものではない。それらとは全く関係ないものだ」

「2本の足で立つ1人の人間として、自分自身で決めたこと。他の人に強要することはない。大統領による発言を受けてこれが正しい行動であると思っただけだ。大統領による発言はチームやチームの選手たちを攻撃したようにも思えた」

「だから、俺は彼らのために何かすべきだと感じ、ロッカールームから出ないという選択を採った」

リチャードソンは25日、以下の声明を発表した。

「このチームにいる全てのメンバーを誇りに思う。彼らは常にわれわれのコミュニティを活性化し、さらには強固なものにしてくれる。1959年、ボルティモアにあるメモリアル・スタジアムのロッカールームに初めて足を踏み入れた時、スポーツがさまざまな人種を1つに結び付けてくれるものだと強く感じた。ゲームの政治化は悪しき風潮だ。ゲーム自体や選手の素晴らしさから焦点をずらしてしまう」

【S】