チーフスHCリード、ハントの起用法に自信
2017年09月27日(水) 11:26カンザスシティ・チーフスの新人ランニングバック(RB)カリーム・ハントによる圧倒的パフォーマンスがとどまるところを知らない。
ハントはランヤード(401ヤード)、スクリメージヤード(538ヤード)、1キャリー平均ヤード(8.53ヤード)、1タッチ平均ヤード(9.6ヤード)と、最低20キャリー以上をこなしている選手の中でも多数のカテゴリーでリーグを独走中だ。ハントによる401ランヤードはリーグ2位のダルヴィン・クックと113ヤードの差をつけてのもの。1950年以降、シーズンの開幕3試合で最低40キャリー以上をこなした選手の中、ハントによる1キャリー平均ヤードを上回っているのは1963年に同平均8.58ヤードを記録したジム・ブラウンのみだ。
3試合を通じて1試合平均18.7回のタッチを記録しているハント。一方でバックアップRBのチャーキャンドリック・ウエストは今シーズンいまだ6タッチのみとなっている。
新人選手の起用過多ではないかとの声も聞かれる中、ヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードはハントの起用法について満足げな表情を浮かべている。
地元紙『the Kansas City Star(ザ・カンザスシティ・スター)』を通じてリードHCは「いや、ハントの起用法については全く問題ないと見ている。控えにはチャーキャンドリックもいることだし、もう1人の(アキーム)ハントが来れば3枚目のRBとして活躍してくれるはず。今のところ、まず問題はないだろう。(中略)ルートを見つけた際にはタイリーク・ヒルの選択もしてきた。昨日の彼は見事だった。チーム状態は良い」と語った。
今シーズンのハントがこのままのペースで進むと1シーズン299.2タッチを計上することとなる。チーフスの選手としては2013年にジャマール・チャールズが記録した329タッチに次いで最も多いタッチ数だ。それでも、これは当時プロ6年目のチャールズが記録したものであり、1シーズン16試合をこなすプロの舞台は初めてとなるハントのパフォーマンスには今後も注目すべきだろう。
リードHCは次のようにも語っている。
「このような起用で成功した選手も多いし、壁にぶつかった選手も知っている。ハントにボールを回さなければ周囲が黙ってはいないはずだ。最初のジャマールの時には度が過ぎたかもしれないが、その後は少なすぎた。われわれも試行錯誤を繰り返している。感情だけでなく、今までの経験も生かす。方向性は間違っていないはず」
シーズン序盤に新人選手を必要以上に起用し、シーズン後半には休みを与えすぎるリードHCの悪癖が今シーズンは修正されるのかどうか、楽しみなところだ。
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