不調のジャイアンツWRマーシャル、今季初勝利への貢献なるか
2017年10月04日(水) 14:07今シーズンは開幕から泥沼の4連敗を喫しているニューヨーク・ジャイアンツだが、ロースターの誰にその一番の責任があるのかと分析する者は多い。
現地2日(月)、『New York Daily News(ニューヨーク・デイリー・ニュース)』がその1人にブランドン・マーシャルの名前を挙げた。ニューヨーク・ジェッツでは力強い走りを見せていたマーシャルだが、今オフシーズンにプレー先を変えたマーシャルは4試合を通じていまだ16キャッチ、139ヤードとその成績は振るわない。今季、彼がターゲットになった際のキャッチ率は53%でボールをドロップした回数は計測されていないものの、黒星を喫したタンパベイ・バッカニアーズ戦では2度もボールをこぼしており(『NJ.com』より)、今季はよくマーシャルがボールをこぼすシーンが見られている。
2日、ヘッドコーチ(HC)のベン・マカドゥーは記者に対してこのように語っている。
「彼は少し気負い過ぎているみたいだ。ブランドンを通してきれいな勝ち星がほしい。練習ではとてもうまく捕れている。後は試合でそれをやるだけだ」
「新しい攻撃陣だからだろう。これまでとは違うクオーターバックと組んでいるし、ブランドンはまだまだ学習している段階かもしれない。今季はまだちゃんとした彼のキャッチを見ていないね」
マカドゥーHCの率いる攻撃陣へのマーシャル加入には当初から疑問符が付いていたのも事実だが、それが今季のマーシャルの低パフォーマンスと直接的に関係があるとは言えないだろう。シーズン第3週のフィラデルフィア・イーグルス戦で見せた8キャッチ、66ヤードが彼の今シーズンベストのパフォーマンスであり、最も多くターゲットとされた試合(11回)でもあった。過去10年でマーシャルよりも多くのキャッチ、レシーブを記録した選手は存在しないが、そんな彼のキャリアもついに下降の一途を辿っていくのだろうか。
2017年は何が変わったのか。
プロボウラーとなった2015年のシーズン、5試合を除く全ての試合でマーシャルへのターゲット数は二桁を数えていた。マーシャルは二桁以上のターゲット数を計上した11試合中9試合で100ヤード以上をマークしている。また、彼はその11試合中4試合で80%のキャッチ成功率を残した。
今の状態のままではクオーターバック(QB)のイーライ・マニングが相手ディフェンス陣に潰されるよりも前に自らスペースを見つけてターゲットとなれるだけのスピードと独創性を持つ選手はオデル・ベッカムのみとなる。今となってはプロテクションがしっかりと決まった時にだけ以前通りのマーシャルの動きが見られそうだ。
苦境にあるマーシャルを見れば、いかなる選手にとっても長きにわたってパスゲームの中心を担うことが簡単ではないということが分かる。
【S】