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女性軽視の発言で総批判を浴びるパンサーズQBニュートン

2017年10月05日(木) 15:23

カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートン【AP Photo/Tony Avelar】

現地4日(水)に行われた記者会見でカロライナ・パンサーズのクオーターバック(QB)キャム・ニュートンが女性を軽視するような発言をしたためにNFL界全体から総批判を浴びることとなった。

同会見中、ワイドレシーバー(WR)デビン・ファンチェスによるルートについて『The Charlotte Observer(ザ・シャーロット・オブザーバー)』の女性記者であるジョーダン・ロドリーグからの質問を受けたニュートンは「女性がルートについて語るとは可笑(おか)しいね」と発言していた。

これに関してNFL記者のジョナサン・ジョーンズは『Twitter(ツイッター)』で「“女性がルートについて語るとは愉快だ”とは、ニュートンは何と恥ずかしい発言をしたものか」とつぶやいている。

また、ジョーダン・ロドリーグはツイッターで次のように発言した。

「女性がルートに関して話すことが“可笑しい”とは思いません。それが私の仕事ですから」

「あの後、彼とは直接話をしたけれど最悪でした。これについてはシェアしません。私には今日、やるべき仕事が他にもあるので。彼に私の邪魔はされたくありませんしね」

パンサーズのスポークスマンであるスティーブン・ドルモンドは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対して以下の声明文を発行した。

「ジョーダンとキャムの両者と話をした。言葉の選択をミスしたとキャムも後悔しているようだ。チームをカバーしてくれるメディアが気持ちよく仕事をこなせるように努めていきたい」

ニュートンのコメントに関してロドリーグは後にラポポートに対してこのような声明を出している。

「今日の午後、私はNFLの専属記者として私の仕事をし、キャム・ニュートンに対してワイドレシーバーに関する質問を行った。しかしながら、彼のコメントには失望せざるを得なかった。これは私だけではなく、全ての女性記者や同様の仕事に就いている女性を軽視する発言だ」

「数分後にロッカールームを離れたニュートン氏が自身のしたコメントに対して反省はしていなかったことも分かっている」

NFL側もこの件に関し、「リーグをカバーしている全ての女性ジャーナリストや記者に対して不敬であり、単純に不適切なコメントである。リーグの事を考えていない発言だ」と述べている。

以下は、記者会見中のニュートンとロドリーグが実際に行った質疑応答の内容だ。

ロドリーグ: ワイドレシーバーたちによる活躍を誇りに思っておられるでしょう。デビン・ファンチェスは特にルートでの身体的強さを発揮して多くのヤードを稼ぎましたね。彼のように躍動してくれるワイドレシーバーを見れて嬉しいですか?

ニュートン: 女性がルートについて語るとは可笑しいね・・・ファンチェスはよくやっているよ。デトロイトから来た選手だからね、彼にとっては大事な試合だったはずだ。彼はこのチャンスをとてつもなく欲しがっていた。ファンチェスは数年で大きく成長し、昔とは全然違う選手になった。フィールド内だけの話ではない。今日、彼らの試合の入り方がこれまでとは違っていることをケルビン・ベンジャミンとも話した。信頼できる選手だと思うし、今回のような結果が今後もまた訪れることを願って前進していきたい。

NFLにおけるキャリアを通し、ニュートンが記者会見で女性を軽視する発言を行ったのは今回が初めてではない。

2012年、ダラス・カウボーイズ戦に敗れた後のニュートンは「この部屋を出て行く。その質問は投書箱にでも投函しておいてくれるか? 俺にはその答えが全く分からないものでね」

「本当にどう返したらいいか分からない。答えたい気持ちもあるのだが。しかしね、お姉さん、唯一コントロールできるのは自分自身だけなんだ。攻撃面では俺がこの組織の支柱だが、今のところはまだその仕事をきっちりこなせていない」

【S】