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疑惑動画流出のドルフィンズOLコーチが辞任

2017年10月10日(火) 10:38


マイアミ・ドルフィンズ【AP Photo/Jim Mone】

マイアミ・ドルフィンズは現地9日(月)、オフェンシブライン(OL)コーチのクリス・フォースターから辞任の申し入れを受け、それを受理したと発表した。これは8日、チームミーティングの前に同コーチが白い粉末上の物質を吸引したとされる動画がインターネット上に流出した事件を受けてのものとされる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによれば、フォースター元コーチが「私はこの職を辞任する。全ての責任を受け止める」と語り、続けて「チームに謝りたいし、これからの私には家族や専門医からのサポートが必要となりそうだ」とも語っていたことを伝えた。

9日、ドルフィンズは以下の声明を発表している。

「昨晩、われわれはインターネットに投稿された動画の存在に気付き、その内容については許されざる行為だと判断した。今朝になってクリスと直接的な話し合いを行い、彼は全責任を受け入れることで納得した。われわれはその後すぐ、彼の辞意を受け入れた。今やクリスはチーム組織にいる人間ではなくなったものの、彼がサポートを必要とするならば今後ともチームが面倒を見ていく予定である」

ドルフィンズは日曜日の晩、テネシー・タイタンズ相手に16対10で勝利を収めた直後に今回問題となっている動画の存在を認識したとラポポートに対して伝えている。現在55歳のフォースターは1993年からNFLでコーチ業を担ってきた。主にOLに関するコーチングを任されてきたフォースターは2004年にドルフィンズの攻撃コーディネーター(OC)を務めた経験も持つ。彼は昨シーズンからOLコーチとしてドルフィンズに従事していた。

ヘッドコーチ(HC)のアダム・ゲイズは月曜日の朝、「昨晩(クリスに)電話した。私がこの件について知っていると彼に告げた。彼は私に謝罪してきたよ。そして、その翌日に彼は辞任を申し入れたようだ」と明かした。

今シーズンはロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)としても候補者リストにその名が挙げられていたフォースターだったが、ドルフィンズによってその要請は却下されていたとNFLネットワークのマイク・ガラフォロは伝えている。

ゲイズHCは「あまり良い状況ではない。予定外の事態だ。予期していない事が起こればその対処をしなくてはならない。近しい人物のハプニングともなればやはり良い気はしない。週末には試合が行われるゆえ、われわらは前を向いて進んでいくしかない」と語っている。

それでも、ジェフ・クリスティ、トニー・メイベリー、ランドール・マクダニエル、ジョナサン・オグデン、ジョー・ステイリー、トレント・ウィリアムスと、6人のプロボウラーを育てあげたフォースターに対し、ドルフィンズのメディアは一定の賛辞を送っている。

フォースターの後任は今のところまだ決まっていない。

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