団体交渉協約に基づき、現FAのキャパニックが申し立て
2017年10月17日(火) 13:45フリーエージェントのクオーターバック(QB)コリン・キャパニックが現地15日(日)、NFLのCBA(団体交渉協約)に基づいてNFLの各チームが今季、彼との契約を結ばないことで秘密裏に合意していると訴えた。
キャパニックの代理人は抗議文の中で「キャパニック氏の強大なリーダーシップや米国内の社会不平等に対する問題提起、そしていまだ国内にはびこる人種差別への危惧を提唱したことによる報復として、NFLの内部関係者および各チームのオーナーはキャパニック氏から雇用される権利を奪うことで共謀している」と訴えた。
NFLのスポークスマンであるジョー・ロックハートは月曜日、参加した記者会見の中でこの抗議文に対するコメントを断っている。
2016年のシーズン、人種による不公平さや社会の不平等さを訴えるため、試合開始前の国歌斉唱中に膝をついて抗議運動を行ったキャパニックは今年3月にサンフランシスコ・49ersをオプトアウトして以来フリーエージェント(FA)となっている。今夏にはシアトル・シーホークスを訪問したキャパニック。また、ボルティモア・レイブンズにおいてはトレーニングキャンプ中に負傷したジョー・フラッコの代役としてその名前も挙がっていた。しかし結局、別のQBを獲得した両チームがキャパニックとの契約を結ぶことはなかった。
テュレーン・スポーツ法政策のディレクターを務めるゲイブ・フェルドマンは「CBAに基づき、キャパニックの訴えに対しては中立的な仲裁者による聴聞が行われるだろう。キャパニックはリーグから彼を排除しようと共謀したチームを複数チーム挙げる必要がありそうだ」と語った。
フェルドマンによれば、単なる推測ではなく実際の事実に基づいた証拠がない限り、共謀罪に対するキャパニックの訴えが勝訴することは難しいそうだ。
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