ラムズQBゴフ、カリフォルニアの山火事救済基金を設立
2017年10月20日(金) 12:42テキサス州を襲った超大型ハリケーン“ハービー”、プエルトリコを直撃したハリケーン“マリア”、そして、広範囲に甚大な被害をもたらした北カリフォルニアの山火事など、ここ3カ月間で米国は自然の脅威を改めて思い知らされた。
ヒューストン・テキサンズのスター選手、J.J.ワットはハリケーン“ハービー”がテキサス州に大打撃をもたらした際、その被害地域や犠牲に遭った人々を援助するための募金活動を展開して約4,000万ドル(約45億円)を集めた。ワットによる立派な行動は著名人の“声”がいかに影響力を持つものであるかも改めて示している。今回、ロサンゼルス・ラムズのクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフもまた、大規模な山火事によって被害を受けた地域や地元住民を救済するために“GoFundMe(ゴーファンドミー)”というウェブサイトを開設して寄付を募っている。
ゴフ本人は次のように語った。
「自分はベイエリア出身で、もっと言えば、大規模な山火事が起きたベイエリアの北にあるソノマ、ナパ、サタローザなどは実家のすぐそばだ。大切な人を失ったり、自宅が壊滅的な被害に遭ったりと、山火事による悲劇に見舞われたたくさんの家族を個人的に知っている。今回ばかりは心からその地域の人々を助けたいと思ってこの基金を設立した。地方コミュニティのメンバーたちと協力し、集まった寄付金がしかるべきところに届けられるように取り計らっている。悲劇に見舞われた家族たちを思ってこのサイトを立ち上げた。“Sonoma County Fire Account(ソノマ郡火事口座)”を通して全ての寄付金が被害に遭った人々の元に直接送られる予定だ」
この基金設立から2日後にはすでにゴフが目標としていた5万ドル(約560万円)の半分が集まった。当然ながら、今後もこの基金への募金額は増えていく見込みだ。ワットは当初、20万ドル(約2,250万円)を目標額に設定していたものの、最終的に集められた募金の合計はその目標額の約185倍にも達していた。
使い方によっては善行の最高の手段ともなり得るインターネットの力にも改めて驚かされる。ゴフによるすばらしい行動に敬意を表しつつ、被害に見舞われた方々には今後のご多幸をお祈りしたい。
【S】