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バイキングスQBブラッドフォードはIR入り、ブリッジウォーターがアクティブに

2017年11月09日(木) 09:30

ミネソタ・バイキングスのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/Jim Mone】

10月初旬以降、フィールドから姿を消していたミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)サム・ブラッドフォードが今後のレギュラーシーズンに戻って来る可能性はない。

ブラッドフォードはジェームズ・アンドリュー医師による膝の内視鏡手術を受けた翌日、現地8日(水)に故障者リスト入りした。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。

この動きと同時に、チームは故障者リストから外したテディ・ブリッジウォーターをアクティブ登録している。2016年8月に大ケガを負って以降、ブリッジウォーターがアクティブとなるのはこれが初めてとなる。

チームの『Twitter(ツイッター)』にはヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーによるコメントが投稿された。

「HCジマー:あの大ケガからここまでたどり着いたテディはすばらしい成功例となった。今後の活躍も期待している」

ジマーHCは今週末のワシントン・レッドスキンズ戦でケイス・キーナムを先発起用し、ブリッジウォーターをバックアップQBとするプランを明かした。同HCはフィールド上でのブリッジウォーターの活躍に対して“100%”の自信があるとも明言し、プレーオフ入り後のブラッドフォードは除外しない予定だとも伝えている。

レギュラーシーズンも残り8週間となる中、ブラッドフォード復活の可能性はしぼみつつある。それでも、チームがブラッドフォードの離脱を重大な問題とは捉えていないのはキーナムが安定したパフォーマンスを見せ、ブリッジウォーターの復活が目前とされているからだろう。

それでも、チームの開幕戦となったニューオーリンズ・セインツ戦で見せたブラッドフォードの大活躍を忘れられない人々は、今後がどれだけ期待の持てる状況になろうともブラッドフォードの今季中の復帰を切実に願っている。セインツ戦のブラッドフォードは全てのパスにおいて抜群の正確性を披露し、32回のパス中27回の成功で346ヤード、3タッチダウンを記録してチームを第1戦目の勝利へと導いている。

一方のキーナムもブラッドフォードほどの成績を残していないが、バイキングスの足を引っ張るほどの内容ではない。これは6勝2敗というバイキングスの試合成績を見れば分かるはずだ。これまでに233回のパスアテンプトで149回の成功を収め(63.9%の成功率)、1,610ヤード、7タッチダウン、3インターセプトを計上しているキーナム。彼のパスレーティングに関しては88.8と尊敬に値する数値だ。

今シーズンが始まる前から膝の故障が多かったブラッドフォードを思えば、今回の離脱もまた理解できる範疇にある。ブラッドフォードは今季終了後にフリーエージェントとなるが、ブリッジウォーターの奇跡的な復活もあり、チームにとってはすでに必要不可欠な存在ではなくなりつつある。

実戦でのブリッジウォーターのパフォーマンスについては未知数な部分も多く、実際のところ、彼の復帰戦がいつになるかもまだ定かでない。多くの選手が去って行くチームではあるが、ブラッドフォードのリリースはまだ確定的ではなさそうだ。

【S】