ジャイアンツ、2勝目の裏にQBマニングの“熱烈な”スピーチ
2017年11月22日(水) 11:45クオーターバック(QB)イーライ・マニングがニューヨーク・ジャイアンツから放出されるのではないかとのうわさが絶えない中、先週末、チームメイトたちはそれを払拭するかのように好調のカンザスシティ・チーフスを延長戦の末に破った。
シーズン第11週の試合前、いつもは口数の少ないマニングが容赦ない熱烈なスピーチを行ってチームのハートに火を付けた。
ランニングバック(RB)のオーリンズ・ダークワは現地20日(月)、記者会見の中で「試合前、イーライが激しく熱の込もったスピーチをしたことでチームの皆が燃えた。経験豊富でスーパーボウルのリングを2つ持つ彼に従わない者はいない。イーライがあんなことをするなんて、やはり、彼はこのチームに関する相当な重荷を背負っているのだろうと思った。イーライは期待に応えようと頑張っている。だからこそ、彼の後を俺たちもついていく。栄光の地に向かい続ける限り、これまでも、これからもそうしていく」と語っている。
確かに先週末のジャイアンツの気合いの入れようはそれまでの試合とは違い、フィールド内の誰もが最後までプレーをあきらめない姿勢を見せていた。
ダークワは「イーライは俺たちの柱なんだ」とも述べている。
通常、マニングは比較的物静かなリーダーであり、言葉よりも行動で示すタイプの人物だ。そんなマニングがチームメイトの前に立ち、その目の前で感情をあらわにスピーチしたともあれば、チーム全員に気合いが入るのも当然だ。
それでも、ダークワはこのようなコメントも残している。
「彼はよく皆に声をかけるが、昨日のイーライの声にはいつもと違う熱い炎を感じた。でも、結局のところはいつも通りのイーライなんだ。仲間を動かす術をいつもと変えるべきではないし、仲間との接し方を変えるべきではない。彼はそういう人物だからね。そうやって彼はこのチームを引っ張って来た」
今季のジャイアンツは残念ながら2勝8敗と大きく負け越している。チームを鼓舞するスピーチは少し手遅れだったのかもしれない。今やジャイアンツの選手たちは自身の職を守ろうと必死だ。
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