カーディナルス、QBギャバートが来季の軸となる可能性も
2017年11月29日(水) 15:07アリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)ブレイン・ギャバートがひょっとすると来季も先発としてカーディナルスを支えるかもしれない。
現地27日(月)、仮にカーソン・パーマーが引退した場合にギャバートが先発QBとして今後のチームの柱になるのか、との質問を受けたヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスはチームの公式サイトを通じて次のように答えた。
「今の彼のプレー内容にはかなりの好感触を得ている。そうだね、その可能性もある」
今季2試合の先発出場を通し、指揮官は今のところギャバートのプレーを気に入っているようだ。
ギャバートはカーディナルスの先発として出場した2試合で好パフォーマンスを披露しており、これまでに記録している数字はパーマーが離脱前までに残してきたそれとも類似している。両選手のスタッツを比較すると次のようになる。
<パーマー>
パス成功率61.4%、1試合平均獲得ヤード282.6ヤード、タッチダウン/インターセプト比率9:7、パスレーティング84.4
<ギャバート>
パス成功率61.1%、1試合平均獲得ヤード249ヤード、タッチダウン/インターセプト比率5:3、パスレーティング87.6
エリアンスはギャバートについて「とても頼もしく思っている。これはあまり頻繫にあることではない。トップの2人が離脱した時、3番手がここまで頑張ってくれるとは誰も予想していないはずだ。ブレインを獲得していたのは非常に幸運なことだし、“俺は1人の選手。このレベルの高いリーグでも活躍できる”と言わんばかりのパフォーマンスを披露してくれている」と述べている。
かつてドラフト全体10位で指名されたギャバートがエリアンスのシステムの下でもう一度その才能を開花させるのだろうか。パーマーの進退が不透明な中、カーディナルスは残りの試合をギャバートに任せ、現在の調子をキープできるのか、はたまた、シーズン終了までに大失速をするのかを見届けるつもりだ。
カーディナルスの3番手QBとして安価な契約を結んだギャバートは今、キャリアの新章に向けた絶好の機会を得ている。レギュラーシーズンの閉幕に向け、もしギャバートがポジティブなプレーを継続するのであれば、カーディナルスが来季も同選手にチャンスを与える可能性は高いだろう。そして、その契約額は上乗せされるに違いない。
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