アイデアの相違もリーグ改善の要素とグッデルコミッショナー
2017年12月14日(木) 10:11現地13日(水)、テキサス州ラスコリナスで開催されたウインター・リーグ・ミーティングで、NFLコミッショナーを務めるロジャー・グッデルは意見の不一致ですらもリーグをより強固なものにするとして、ダラス・カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズとの良好な関係性を強調した。
グッデルコミッショナーは同ミーティング中、「そのようにしてリーグは運営されている。われわれの異なる意見がリーグをより良いものにしていく」と発言し、「別の考え方も尊ぶべきだ。私はジェリーを尊敬しているし、この部屋の全ての人に対して敬意を払っている。運営方法については各個人にさまざまな異なるアイデアがあるだろう。それらこそがこのリーグを成功に導くものだ」と続けた。
ジョーンズオーナーによると、自身がリーグにいくらかの改善点を求めたことでグッデルコミッショナーと意見を異にしたとのことだ。ジョーンズオーナーは次のように述べている。
「ロジャー・グッデルがナショナル・フットボール・リーグをどれほど愛しているかは知っているし、今もなおより深い愛情を注いでいるのもわかっている。彼はこのリーグが大好きなんだ。そこに疑う余地はないと私は信じている。リーグにとって彼の存在は大きい」
「ビジネスや社会においてはタイプの異なるいかなる組織であっても、常に向上していく必要があるはずだ。今回はただ、その点に関するものだった」
先日NFLが延長したグッデルコミッショナーの新契約は2024年3月までのもの。ミーティングに参加した『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、NFLのスポークスマンであるジョー・ロックハートはグッデルコミッショナーとの契約延長は今回が最後だと語っている。
ロックハートはまた、今後の7年にわたってグッデルが自身の後継者探しの手助けをするとも述べた。
グッデルコミッショナーは自身の役職について「仕事は変化するもの。課題もさまざまだ・・・この職に就いているべき期間には限りがある。ただ、これはオーナーシップや自分自身、そして、自分の家族と共に決定したこと。これまでにやってきたことと同じだ。私には覚悟も準備もできている」とコメント。
リーグは先週、グッデルコミッショナーとの契約を5年間延長したばかりだ。この内容はNFLチームオーナーに宛てて送られたグッデルの契約延長調印に関する報酬委員会の覚書に明記されている。委員会は覚書に今回の契約は「リーグ関係者を代表してコミッショナーおよび(ファルコンズオーナーの)アーサー・ブランクによって調印された」と記している。
2006年にポール・タグリアブからコミッショナーを引き継いだ現在58歳のグッデルが初めてNFLに加わったのは、インターンとして携わった1982年にまでさかのぼる。
今後の6年間についてグッデルコミッショナーは最後に「まだ何の決定も下していない」と述べ、「これこそ私が望んでいたもの。困難な課題に立ち向かっていきたい。われわれのリーグは今、とても良い状況にある。別の業界においても同じように、このリーグにも多くの困難な課題が存在している。リーグ全体を一つにしてこの課題に取り組みたい。われわれは強い立場からそれにあたっている」とのコメントを残した。
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