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49ers、ひとまずはQBガロポロにフランチャイズタグか

2017年12月14日(木) 10:56

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Eric Christian Smith】

ここ2週間を通じ、サンフランシスコ・49ersはクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロの活躍によって今季初めての連勝を記録した。

シーズン途中からチームに加わったガロポロが、それまで1勝のみだった49ersを2連勝に導いたのだ。2試合を通じ、チーム史上これまでに先発したQBの中で最も多くのヤード数を稼いでいるガロポロと共に、49ersの攻撃陣は見違える動きを見せている。ガロポロが司令塔となって以降、ブロッカーからパスキャッチャーに至るまで、チームの全ての側面が改善された。守備陣ですらここ2週間のやる気は全く違うように見える。

これらのポジティブな一面とは裏腹に、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはガロポロの契約状況に関して冷静な意見を述べている。ガロポロが今季終了後にフリーエージェント(FA)となる中、チームはガロポロへのフランチャイズタグ付けという選択肢を最後の最後まで取っておくつもりだ。

『NBC Bay Area(NBCベイエリア)』を通じ、シャナハンHCはガロポロのプレーについて「個人的に、彼のプレーが何かしら影響を与えたということはない。その状況は非常にクリアーだったように思う。(フランチャイズの)オプションがある限り、われわれもあらゆる選択肢を考慮する必要があったし、全てをまとめ上げなくてはならなかった」と述べ、次のように続けた。

「われわれには適切な方法を取ることが可能で、ジミーの準備が整った段階で彼を起用した。何か印象に残るプレーを強(し)いるようなプレッシャーはなかったはず。もちろん、ここ2試合の内容には非常に満足している」

最終手段としてフランチャイズタグを付与できると考えれば、49ersとガロポロの両者が契約締結を焦ることはないだろう。

シャナハンHCは今季終了前までの長期契約締結について「それは考えていない」と明かしている。

新たに49ersの一員として先発QBとなって以降の2試合で、ロードゲームでありながらも293ヤードと334ヤードをマークしたガロポロは、オフェンシブライン(OL)の貧弱さをもポケット内での機敏な動きで帳消しにしている。ガロポロが精度の高いボールを投じるおかげで輝けそうにないワイドレシーバー(WR)たちも一人前の選手に見えてしまうのが不思議だ。ガロポロが49ersの司令塔となってからの2試合で、マーキス・グッドウィンはレシーブ14回、205ヤードを記録している。これはグッドウィンがキャリアを通じて連続したどの4試合を足しても到達していない数字だ。

新チームでの好スタートとサンプルの少なさを考慮すれば、チームが次の1シーズンだけでもガロポロにフランチャイズタグを付与しても驚きではない。49ersの当面の目標は多額を支払うこととなったワシントン・レッドスキンズとカーク・カズンズによる契約問題の二の舞を避けることだろう。

シーズン第15週、ガロポロはテネシー・タイタンズを相手にカリフォルニア州サンタクララで移籍後初のホームゲームに登場する。49ersがガロポロの契約について頭を悩ませるのはまだ早い。現在のところ、チームは未来の看板選手を見つけたと自信満々の様子だ。

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