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QBスタントンがジャイアンツ戦に先発予定

2017年12月19日(火) 12:59

アリゾナ・カーディナルスのドリュー・スタントン【AP Photo/Ross D. Franklin】

アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスがまたもクオーターバック(QB)を変更する。

エリアンスHCは現地18日(月)、ドリュー・スタントンを今週末のニューヨーク・ジャイアンツ戦で先発に起用するプランを明かした。

記者に対してエリアンスHCは「今週はドリューを起用する。ブレイン(ギャバート)のせいではない。彼の状態は全く問題なく、今回はドリューにしてみる。もし状態が悪ければQB交代など考えなかっただろう」と明かした。

プレーオフ進出レースから脱落したカーディナルスはケガの場合を除き、今回の動きをもってブレイン・ギャバートの実力テストがほぼ終了となる。

ギャバートの先発を継続すると発言した翌日の月曜日、エリアンスHCは20対15で黒星を喫したワシントン・レッドスキンズ戦のビデオを見た後でQBを再び交代することにしたと語り、ギャバートがプロリーグでQBを務める実力を備えていると認めながらも、今週はスタントンに最大のチャンスを与えるつもりだとも明かしている。

正QBだったカーソン・パーマーが腕の骨折で戦線を離脱した後、スタントンは2試合に先発出場している。33歳のベテランQBはシーズン第10週に膝を負傷し、それ以降はギャバートにポジションを譲っていた。スタントンはキャリア通算で52.5%のパス成功率、17タッチダウン、21インターセプトを記録している。

ギャバートが先発した際のカーディナルスは2勝3敗で、今季のプレーオフ進出が決定しているジャクソンビル・ジャガーズからはオーバータイムでの勝利を挙げている。それでも、7年目のギャバートは先日のレッドスキンズ戦を含む先発した5試合で徐々に成績を悪化させていた。レッドスキンズ戦でギャバートが投じた41回のパスで成功は16回のみ、成功率はわずか39%だった。また、獲得ヤードは189ヤードで1アテンプト平均は4.6ヤード、1インターセプトを記録していた。

ギャバートから最大限の力を引き出そうとエリアンスHCは必死だった。時おり、元ドラフト1巡目指名選手であるギャバートに対して不合理なほどの自信をのぞかせ、パーマーが引退した場合、その次のシーズンからはギャバートがチームの先発QBを務めるのだとも語ったことがある。今回の動きによってエリアンスHCはその考えを改めたのかもしれない。

2018年へと向かう中、アリゾナの正QBは今のところ定まっていない。パーマーが復帰したとしても、チームの将来を担えるようなQBはまだロースターに存在しない。同じNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区のライバルチームにはラッセル・ウィルソン、ジミー・ガロポロ、ジャレッド・ゴフといった若きエースQBが台頭している。NFLで最も重要とされるQBポジションの穴を埋めなければ、カーディナルスに明るい未来は訪れないだろう。

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