パンサーズLBデービスに2試合の出場停止処分
2017年12月19日(火) 12:12現地17日(日)に開催されたグリーンベイ・パッカーズ対カロライナ・パンサーズの一戦で、パンサーズのラインバッカー(LB)トーマス・デービスから頭部にヒットを受けたパッカーズのワイドレシーバー(WR)ダバンテ・アダムスが脳震とうを発症した。
NFLは18日、反則を犯したデービスに対して2試合の出場停止処分を言い渡したことを発表した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはこの処分を受けてデービスが控訴する見込みだと伝えている。しかし、処分がそのまま執行された場合、ベテランLBがアクティブロースターに再登録されるのはタンパベイ・バッカニアーズとアトランタ・ファルコンズ戦が終了した後の来年1月1日(月)になる予定だ。
デービスは第3クオーターにパンサーズがクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの投じたパスをインターセプトした際、プレーとは直接関係のなかったアダムスに対して左の背後から強烈なヒットを与えた。デービスによるヒットはパッカーズ選手らを激昂させた。パッカーズのWRランドール・コブは『ESPN』に「リプレーを見た時、本当に不必要なプレーだったと分かり、当初は本当に頭にきていた。でも、ダバンテのつま先が動いていて、大丈夫だと分かって落ち着いた。彼がちゃんとフィールドから歩いて出ていく姿を見られてひとまず安心した」と明かしている。
今回の処分はNFLフットボール運営部門副部長のジョン・ランヤンが判断し、トーマスには次のように通知したとのこと。
「インターセプトからのリターン中、あなたはプレーを継続中だった相手選手に突っ込むような形をとった。そして、暴力的かつ不必要な死角からのヒットを相手の頭部および首周辺に与えた。あなたは安全に関するルール以前にも破ったことがある。昨日のあなたの行為は悪質であっただけにとどまらず、繰り返された反則行為であることも一つの要因として、厳しく罰せられるべきものだ」
パンサーズのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラはNFLネットワークのティファニー・ブラックモンに「停止処分が2試合にもなったことには驚いた」と明かした。
ブラックモンはまた、リベラHCのコメントを『Twitter(ツイッター)』で紹介している。
「リベラがトーマス・デービスの出場停止処分について語った。2試合だったことに“少し”驚いたそうだ。彼の発言からすれば、デービスはこの処分に対して控訴を行う予定のよう。もし処分がそのまま執行となれば、シャック・トンプソンも負傷で離脱する中、パンサーズの守備陣は非常にタフな試合を迎えることになる」
過去2年間で3度目となる脳震とうを発症したアダムスは18日、ツイッターで「理解できない。ゲーム自体が危険なものなのに。プロボウラーにもなった選手が頭部へのヒットをして、“そんなつもりはなかった”と言うとはね」と不満を漏らしていた。
デービスもまた、ツイッターに謝罪文を投稿している。
「君のフラストレーションは分かる。あのヒットに関しては申し訳なかった。傷つけるつもりなんて全くなかったんだ。本能的にターンしてブロックしようと思っただけ。心から謝りたい。1人の選手として君のことを本当に尊敬している。あれは自分の間違いだった!」
チーム守備陣に欠かせない存在であるデービスが残りのレギュラーシーズンを欠場ともなれば、プレーオフ進出を望むパンサーズにとってはこれ以上ない痛手となるだろう。
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