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コールドウェルHCに別れを告げるライオンズ

2018年01月02日(火) 09:17

デトロイト・ライオンズのジム・コールドウェル【AP Photo/Jose Juarez】

デトロイト・ライオンズのジム・コールドウェル政権が終わりを告げた。

現地1日(月)早朝、デトロイト・ライオンズはジェネラルマネジャー(GM)ボブ・クインがヘッドコーチ(HC)のジム・コールドウェルに解任を伝えたと明かした。クインGMはまた、攻撃コーディネーター(OC)のロン・プリンスとも袂(たもと)を分かったようだ。

シーズン第16週のシンシナティ・ベンガルズ戦で敗れたライオンズにとって、この動向はさほど驚くべきことではなかったと言えよう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは以前、2017年の序盤に行ったコールドウェルとの契約延長は他の選択肢を探る期間を生み出すためであり、単純に余った1年間を穴埋めするためのものだったとも報じていた。また、同契約はシーズンを最低限の形で終了させるためのコールドウェルへの配慮でもあったようだ。

今季は開幕から3勝1敗と好スタートを切ったものの、終わってみれば9勝7敗で幕を閉じたライオンズ。コールドウェルHCはデトロイトでの4年間で36勝28敗という戦績を残してチームを去る。彼は1960年代後半から1970年代前半にかけて同チームのHCを務めたジョー・シュミット以来となる勝ち越しを記録したHCとなった。コールドウェルの指揮下、チームはプレーオフに2度出場し、負け越したシーズンは1度のみだった。

それでも、その勝率に反して大事な局面で強いチームと対戦した際のライオンズはことごとく黒星を喫した。チームのマネジメントが振るわず、接戦を勝ち切ることができなかったのだ。ライオンズは1991年からプレーオフで勝利を収めていないが、これはリーグにおいて2番目に長い記録ともなっている。

ポストシーズン進出の可能性が残っていたベンガルズ戦に敗れ、コールドウェルによるHC職の維持がより不可能に近づいたと言える。昨季はプレーオフに進出したものの、シーズン終盤には3連敗を喫したライオンズが今季、勝ち越しているチームから白星を挙げたのは1度だけだった(シーズン第4週のミネソタ・バイキングス戦)。

クインGMは今、チームの指揮者探しに奔走している。

ラポポートは月曜日、ライオンズがニューイングランド・ペイトリオッツの守備コーディネーター(DC)マット・パトリシアと現在空席になっているHC職に関する面談を行う予定だと報じた。また、チームは現ヒューストン・テキサンズのDCマイク・ブレイベルとカロライナ・パンサーズのDCスティーブ・ウィルクスとはすでに面談を行ったようで、その一方、NFLネットワークのトム・ペリセロはライオンズがバイキングスのOCパット・シューマーとも連絡を取り合ったとも伝えている。

仮にパトリシアがHC職に就任した場合、エースクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードとの良好な関係性を築き上げてきたOCジム・ボブ・クーターの職はひとまず安泰となるだろう。

【S】