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ジェッツGMマッカグナン、「QB指名のためにはトレードアップも」

2018年01月05日(金) 12:20

ニューヨーク・ジェッツ【AP Photo/Bill Kostroun】

当然ながら今季のニューヨーク・ジェッツが意図的に敗戦することはなかったものの、5勝に終わったジェッツはドラフト全体6位の指名権を獲得した。

理論上、ジェッツはジョシュ・ローゼン、サム・ダーノルド、ジョシュ・アレン、ベイカー・メイフィールドといったチームの将来を担う可能性のある若きクオーターバック(QB)を指名することが可能となっている。

ディフェンシブプレーヤーの指名を1巡目に優先する傾向にあるジェネラルマネジャー(GM)マイク・マッカグナンがQBを1番手に指名する可能性はあるのだろうか。

現地3日(水)、出演したラジオ番組『ESPN New York 98.7(ESPNニューヨーク98.7)』の中でQB獲得のためにはトレードアップも考慮しているか、と問われたマッカグナンGMは一瞬のうちに「そうだ」と答えた。

『ESPN』のリッチ・シミニを通じ、マッカグナンGMは「その質問に対するシンプルな答えはイエスだ。われわれが強く関心を抱く選手がいるならば、何のためらいもなくトレードアップも利用して獲得に動くだろう」と語った。

過去3年間でマッカグナンGMがトレードアップを用いたことはなく、いずれのドラフトでもディフェンシブプレーヤーを1巡目に指名している(ディフェンシブライン/DLレナード・ウィリアムズ、ディフェンシブバック/DBダロン・リー、セーフティ/Sジャマール・アダムス)。

ジェッツが全体6位で希望のQBを指名できる可能性は残っているものの、クリーブランド・ブラウンズ(2回の指名)、ニューヨーク・ジャイアンツ、インディアナポリス・コルツ、デンバー・ブロンコスらがジェッツの前に指名権を持っているため、6位までに3、4人のQBが指名される可能性は高い。

マッカグナンGMがトレードアップを行う場合には、全体6位の指名権に加えて2巡目全体37位と全体49位の指名権を利用ことになるだろう。

ジェッツにとってフランチャイズのQBを見つけ出すことは長期に渡ってクリアーできていない課題だ。仮にマッカグナンGMとチームのスカウトたちが必ず獲得したいQBに目星を付けたなら、トレードアップを駆使しても確実に獲得すべきであろう。しかしながら、同GMが最後に指名したQBクリスチャン・ハッケンバーグはここ2年間フィールド上にも登場していない大失敗となっていることには留意しておくべきだ。果たしてマッカグナンGMにはQBを見定める眼力があるのかどうか、その点においても来たるドラフトには注目すべきだと言えよう。

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