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【2017年ワイルドカード】AFC西地区覇者チーフスとタイタンズが激突、終盤にまさかの・・・!

2018年01月07日(日) 09:58


カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【AP Photo/Charlie Riedel】

現地6日(土)、2017年ポストシーズンの幕開けとなるワイルドカードラウンド1回戦が行われ、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区を制したカンザスシティ・チーフスがテネシー・タイタンズを迎え撃った。

チーフスの本拠地アローヘッド・スタジアムで行われた試合は序盤からチーフス攻撃陣がペースをつかむ。クオーターバック(QB)アレックス・スミスの的確なパスで敵陣に攻め込むとランニングバック(RB)カリーム・ハントが1ヤードタッチダウンランで先制し、次の攻撃ドライブではスミスのパスを受け取ったタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーがエンドゾーンに駆け込んでチームに2度目のタッチダウンをもたらしている。

一方、QBマーカス・マリオタ率いるタイタンズ攻撃陣は思うようにボールをつなげられずに自陣から出られなかったが、第2クオーターになってようやく相手陣地に前進。しかし、敵陣21ヤード地点まで進んだところでマリオタのTEデラニー・ウォーカーを狙ったパスがインターセプトされてターンオーバーを喫してしまう。チャンスを得たチーフスだったが、QBスミスがサックされた後、敵陣深くに走り込んでいたワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルにロングパスを放つもキャッチできず、結局、パントで締めくくることになり追加点は得られなかった。

反撃の糸口を探るタイタンズは前半終盤にキッカー(K)ライアン・サコップが49ヤードのフィールドゴールを成功させて初得点するも、直後のドライブでチーフスに自陣への進入を許し、タッチダウンを決められてリードを18点に広げられている。エンドゾーンに駆け込んだのはスミスのパスを受けたWRデマーカス・ロビンソンだ。

しかしながら、ハーフタイムを経て流れが一変。

タイタンズは後半最初のドライブでマリオタがRBデリック・ヘンリーに29ヤードパスを通してチーフス陣地に進み、さらに12ヤードパスがつながってレッドゾーンに到達すると、最後はマリオタが自らタッチダウン挙げた。マリオタはエンドゾーンに近づきながら一度はパスを選択したが、相手ディフェンスがボールを弾き、跳ね返ったところをマリオタが自らキャッチしてエンドゾーンに飛び込んでいる。

チーフスのパントをキャッチできずに攻撃のチャンスを逃したタイタンズだったが、チーフスがフィールドゴールを外してしまい、直後のドライブでヘンリーが35ヤードを駆け抜けてタッチダウンを返す。2ポイントコンバージョンは失敗に終わったものの、次の攻撃ドライブで再び敵陣に前進を果たした後、マリオタが値千金の22ヤードパスを成功させてWRエリック・デッカーがタッチダウンにつなげた。逆転を果たしたタイタンズが再び2ポイントコンバージョンに打って出るも、マリオタがサックされて失敗。

終盤に1点のリードを確保したタイタンズは残り時間2分からの攻撃ドライブでスナップを受けたヘンリーが相手ディフェンスのヒットを受けてボールをファンブルしてしまい、リカバーしたチーフスのインサイドラインバッカー(ILB)デリック・ジョンソンがそのままエンドゾーンへと駆け込んだものの、オフィシャルはこのプレーを無効と裁定し、チーフスはタイムアウトを取って反撃のチャンスを探ったが、機会を得られずに試合は終了。

タイタンズが22対21でチーフスを打ち破り、大逆転でディビジョナルラウンドへの切符を手に入れた。