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【2017年ワイルドカード】地区優勝を争ったセインツとパンサーズが激突・・・最後に笑うのは?

2018年01月08日(月) 09:58

ニューオーリンズ・セインツのケン・クローリーとカロライナ・パンサーズのグレッグ・オルセン【AP Photo/Butch Dill】

現地7日(日)、シーズン最終週まで優勝争いを続けたNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区ライバルのニューオーリンズ・セインツとカロライナ・パンサーズがワイルドカードラウンドで対戦した。

最終的に地区優勝を果たしたセインツの本拠地メルセデス・ベンツ・スーパードームで行われた一戦はパンサーズが2度目の攻撃ドライブで敵陣に前進し、クオーターバック(QB)キャム・ニュートンのパスを中心にヤードを稼いでレッドゾーンに到達するも、重要な局面でニュートンのパスが通らず、フィールドゴールに切り替えて先制点を狙ったが、キッカー(K)グラハム・ガノが25ヤードのキックを外してしまう。

セインツは直後のドライブで自陣20ヤード地点からQBドリュー・ブリーズがパンサーズ陣地に走り込んでいたワイドレシーバー(WR)テッド・ジンJr.を見つけてロングパスを放ち、相手ディフェンスを退けながらキャッチしたジンJr.がエンドゾーンに飛び込んで80ヤードのタッチダウンを成功させている。

早めに追いつきたいパンサーズは第2クオーターにガノが27ヤードのフィールドゴールを決めて3点を返したものの、勢いに乗るセインツ攻撃陣はテンポよく相手陣地に乗り込み、エンドゾーン手前9ヤードから放たれたブリーズのパスをタイトエンド(TE)ジョシュ・ヒルがキャッチしてタッチダウンする。

次の攻撃ドライブもフィールドゴールにとどまったパンサーズの一方で、ブリーズの的確なパスが冴え渡るセインツは一気にレッドゾーンに突入した後、最後はランニングバック(RB)ザック・ラインが1ヤードを押し込んでエンドゾーンに飛び込み、チームにこの試合3度目のタッチダウンをもたらした。

前半終了間際にフィールドゴールを成功させて12点差に迫ったパンサーズは後半最初のドライブでもレッドゾーンに入ったが、ニュートンがサックされてしまい、フィールドゴールで加点する。すぐさまセインツがフィールドゴールを記録してリードをキープしようとしたものの、ニュートンからボールを託されたTEグレッグ・オルセンがセインツ陣地に進み、RBクリスチャン・マカフリーの4ヤードランを経てニュートンが再びオルセンに14ヤードパスをつなぎ、パンサーズにこの試合初めてのタッチダウンをもたらした。

1タッチダウンで逆転できる状態に持ち込んだパンサーズはセインツの攻撃ドライブをパントに抑え、自陣17ヤードからのドライブに臨むも、攻撃の要QBニュートンがサックされてしまう。セインツのディフェンシブタックル(DT)タイラー・デービソンの強烈なヒットを受けたニュートンはフィールドに倒れ込み、チームメイトに引き上げられて自力でサイドラインに向かったものの、再びフィールドに腰を下ろし、初期診断を受けた後、戦線を離脱した。バックアップQBデレク・アンダーソンが代わってフィールドに入り、パスを投じたもののボールがつながらず、このドライブはパントに終わっている。

幸い、ニュートンの体調に問題はなかったようで、セインツの攻撃ドライブ中に復帰が認められたが、その朗報が届いた直後、セインツのRBアルビン・カマーラに2ヤードタッチダウンランを許してしまった。それでも、フィールドに戻ったニュートンがマカフリーへのパスを通し、ボールを受け取ったマカフリーが相手ディフェンスを振り切りながらエンドゾーンに飛び込む。エキストラポイントも確保して再び5点差としたパンサーズは守備陣が相手QBブリーズをインターセプトしてターンオーバーのチャンスを作り、ニュートンがタッチダウンを狙ってパスを繰り出していったものの、結局、ボールはつながらず、セインツが31対26で逃げ切った。