パッカーズの新GMはブライアン・ギュートカンスト
2018年01月08日(月) 09:49グリーンベイ・パッカーズがチーム内から新ジェネラルマネジャー(GM)を選出した。
現地7日(日)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロは情報筋の話を元に、パッカーズがプレーヤー人事部長だったブライアン・ギュートカンストをテッド・トンプソンの後任としてGMに昇格させたと報道。ラポポートによれば、この新契約は5年間有効とのこと。
今回の動向はパッカーズがスーパーボウル制覇の経験を持つシアトル・シーホークスのGMジョン・シュナイダーに面談を要望して拒否された翌日の出来事だ。シュナイダーは1993年から1996年と、2002年から2010年まで、元GMロン・ウルフの下でパッカーズのフロントオフィスに在籍していた経歴を持つ人物だった。
NFL界ではタイミングもまた重要となる。地方紙『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』によると、ヒューストンにいたギュートカンストGMはパッカーズでの昇格が決まった際、テキサンズのGM職に関する面談も行う予定だったとのことだ。
ギュートカンストのポジションが正式決定となった今、長期休養に入ったリック・スミスに代わるテキサンズのGM職にはバッファロー・ビルズの役員ブライアン・ゲインが筆頭候補に挙げられている。
トンプソン元GMの下、パッカーズのフロントオフィスに19年もの間従事してきたギュートカンストは昨季のオフシーズン、サンフランシスコ・49ersとビルズの役員職に空きが出た際にはその候補としても名前が挙げられた。それでも、49ersの新GMとして筆頭候補とされていたギュートカンストはグリーンベイに留まる選択をし、パッカーズとの新契約を結んでいる。その後で49ersはジョン・リンチを新GMとしてチームに迎えたのだ。
パッカーズのフロントオフィスにはギュートカンスト以外にも有能な人材が多い。今後、ギュートカンストは選手人事やドラフトでの指揮を執ることになるが、総務部と経理部の副社長であるラス・ボールはサラリーキャップと契約交渉も担当することになるだろう。また、ウルフ元GMの息子であるエリオットはフットボール運営部門の部長へと昇格する見込みだ。
パッカーズがトンプソンの後釜としてチームの内部から人選したことに不思議はない。パッカーズでの長いキャリアを持つギュートカンスト新GMがチーム哲学を貫いた球団作りを約束してくれるだろう。
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