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ベアーズが元チーフスOCナギーを新HCに指名

2018年01月09日(火) 09:35

マット・ナギー【AP Foto/Michael Ainsworth, archivo】

シカゴ・ベアーズが新時代を迎えようとしている。

チームは現地8日(月)、カンザスシティ・チーフスの攻撃コーディネーター(OC)マット・ナギーを新ヘッドコーチ(HC)に招聘(しょうへい)したと発表した。

チーフスが6日に開催されたプレーオフゲームで敗戦を喫した翌日、ナギーはベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ペースと面談を行った。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによれば、ナギーはインディアナポリス・コルツとも現在空席となっているコーチ職に関して話をしていたとのことだ。

過去4年連続で6勝以上を記録せず、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区の4位に沈んでいるベアーズの再建がナギーに託される。

39歳のナギーは2008年にフィラデルフィア・イーグルスでのインターンでコーチングキャリアをスタートし、そのキャリア全てをアンディ・リードの下で積み上げてきた。ナギーは2010年にアシスタントコーチとなり、2011年にはクオリティコントロールコーチに就任。2013年にはリードと共にクオーターバック(QB)コーチとしてカンザスシティに移籍し、2016年にチーフスのOCへと昇格していた。

レギュラーシーズン中盤でチーフスが不調に陥り、リードがプレーコールの役割を譲った際には、ナギーがチーフスの新HCに就任するのではないかともうわさされた。実際に、ナギーによるプレーコールでチーフス攻撃陣は息を吹き返している。QBアレックス・スミスのロングパスがよみがえり、チームはランとパスをバランスよく使ったオプションで、苦戦していたランゲームでも結果を残した。

11月には、次期HC候補にダグ・ペダーソン、ロン・リベラ、ジョン・ハーボー、ショーン・マクダーモットらが含まれる中で、リードはナギーこそが次期HCに最も相応しい人物だと語っている。

ベアーズのQBミッチェル・トゥルビスキーにとってナギーの加入は心強いはずだ。ナギーは今季、チーフスのQBスミスのキャリア最高のシーズンをお膳立てし、2017年のドラフト1巡目指名選手であるパトリック・マホームズの育成にも尽力していた。

トゥルビスキー育成に攻撃的思考を取り込むことがベアーズにとっては何よりも優先すべき事項となっている。ナギーは正に今のベアーズにうってつけの人物と言えよう。チームがここ何年も探し求めてきたフランチャイズQBへとトゥルビスキーが成長できるかどうかはナギーの手腕次第だ。

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