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NFLと選手会がパンサーズQBニュートンのプロトコルを調査

2018年01月09日(火) 10:59

カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートン【AP Photo/Bill Feig】

現地7日(日)に開催されたニューオーリンズ・セインツ対カロライナ・パンサーズのワイルドカードゲームで、パンサーズのクオーターバック(QB)キャム・ニュートンは第4クオーターに頭部へのヒットを受けた。ヒット後はパンサーズ側のサイドライン際のフィールドに座り込み、チームドクターに付き添われていたニュートン。メディカルテントに入ったニュートンは脳震とうと診断されたものの、すぐさまフィールド復帰が認められている。

月曜日、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話を元に、NFLとNFL選手会がこのヒット後の脳震とうプロトコルが適切に行われていたかどうかの調査を開始したようだと伝えた。リーグと選手会がまとめた規定によれば、プロトコルが適切に行われていない場合、チームには制裁が与えられることになっている。

脳震とうプロトコル規定にNFLが先ごろ修正を加えたばかりだということをふまえると、ニュートンがメディカルテント内にごくわずかな時間しか滞在しなかったのは驚きだった。先月の11日に加えられた修正の中には“肉体的負傷が原因でなく地面に倒れた、もしくは、よろめいた場合はすぐさまロッカールームへと送られ、基礎的な診断を受けなくてはならない”との文言が加筆されている。

パンサーズのヘッドコーチロン・リベラは記者に対し、ニュートンは念のためにメディカルテントに入ったのであり、チームドクターはニュートンの目の具合を気にしただけだったと明かしている。

セインツに惜敗後、リベラHCはニュートンについて「目に何かが入ったようなんだ。キャムは念のためテントに入った。彼が地面に座っていた時、ドクターたちはその目に入ったものを取り払おうとしていただけなんだ。これが事の顛末(てんまつ)だ」と語った。

月曜日の朝にも同様の構えでニュートンの状態には何も問題が起きていないことを強調したリベラHCだが、「繰り返し言うが、私は医者じゃない」と述べ、ニュートンにはまだ最終的な身体検査が必要だとも明かした。

試合中の出来事に関してはニュートンもリベラHCと同調していた。

ニュートンは記者に対して次のように語っている。

「脳震とうプロトコル入りするような出来事だったから念には念を入れただけ。だけど、あれは頭部の問題ではなかった。目がおかしかったんだ。ヒットの時にヘルメットが顔の方に近づいてきて、まぶた付近にまで来ていた。たぶん、選手のお腹あたりの部分が当たってつぶされ、その時に誰かの指が目に入ったんだと思う」

リベラHCは「(ニュートンには)サイドライン際で少し休憩させて(バックアップQBデレク・アンダーソンが)ウォームアップする時間を稼いでもらおうと思った。ニュートンは軽く負傷していたんだ。だから、自分でフィールドを歩いて出て行くことはできたかもしれないが、彼には膝をついてもらい、その間に仲間が何球か投球練習する時間を生み出してもらったんだ」と説明した。

離脱してから5分以内に再び試合復帰を果たしたニュートンは1ドライブを逃しただけだった。その後にはクリスチャン・マカフリーへのタッチダウンパスを投じたニュートンだったが、チームによる最終ドライブのアテンプトではペナルティが科され、あと一歩のところでゲームオーバーを迎えた。

この日、ニュートンは349ヤードと37ラッシングヤード、2タッチダウンを記録している。

【S】