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「経験値の差は関係ない」とイーグルスHCペダーソン

2018年01月26日(金) 12:20

フィラデルフィア・イーグルスのダグ・ペダーソン【AP Photo/Gary Landers】

第52回のスーパーボウルは第39回大会の再戦となるかもしれないが、ニューイングランド・ペイトリオッツにとっては数ある中の1ゲームに過ぎないだろう。

クオーターバック(QB)トム・ブレイディとヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックがペアを組んで以降、前例のない成功を収めてきたペイトリオッツは、過去17年間を通じてスーパーボウルへのチケットを8度手中にし、うち5度を制覇している。また、ディビジョンのトップには15回も立っており、ここ7年連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のタイトルを獲得している。一方で、フィラデルフィア・イーグルスは2年目のヘッドコーチ(HC)が、来たる最終決戦にバックアップのQBで挑むという状況だ。

1970年の合併以降、ポストシーズンゲームを240試合もこなしてきたペイトリオッツの豊富な経験値は大きなアドバンテージとなるだろう。ブレイディ1人で7度のスーパーボウル経験があるのに対し、イーグルスではロースターにいる53名を合わせてやっと7度だ。

この対照的な経験値の差に若きイーグルスの選手たちは怖気づいているのではないだろうか。25日、ペイトリオッツとの大きなギャップに関してイーグルスのダグ・ペダーソンHCは記者にこう語った。

「真っ当な疑問だし、大きな問題でもある。ペイトリオッツにはスーパーボウルに出場した経験があるし、制覇した経験もある。彼らは数度にわたってそれを証明してきた。だが、私は今にだけ集中している。その日の試合に勝てばいいんだ。今が良くなることを考えているし、試合になったら考えればいい」

「ペイトリオッツが成し遂げてきたことや彼らのキャリア、チーム史が卓越しているのは百も承知だ。全員がチャンピオンシップを制覇しようとしているが、われわれは目の前のことにだけ集中したい」

ペダーソンHCは今だけを生き、次の試合に勝つことだけに集中するのが唯一ブレイディとベリチックの放つオーラから免れる方法だと強調しつつ、最後にこのようにも発言している。

「私が彼らを中心に考えたら困ったことになる。正直、われわれは厳しい状況にいるんだ。どこもこの話について書くだろうし、すでに書かれてきた。話題になるのも、議論されるのもこの話。ただし、これはわれわれのことだ。私はそう言い続ける。われわれが何をやるか、いかにうまくやれるかであり、それについて気に病んでもしょうがない」

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