キャッチングルールの改善を望むNFLコミッショナー
2018年01月30日(火) 10:39キャッチングルールの複雑さには多くのフットボールファンが頭を悩ませてきた。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルでさえもそのうちの1人であり、今オフシーズン中にキャッチングルールをシンプル化し、明快なルールを設けたいとの希望を明かしている。
現地29日(月)、『FOX Sports(フォックス・スポーツ)』のコリン・カウハードに対してグッデルコミッショナーは「なんとなく、ぼんやりと気にしているわけではない。かなり気にかけている」と語り、あいまいな基準について次のように発言した。
「2週間前から、殿堂入りしている5人のワイドレシーバー(WR)と数人のコーチらと一緒にどのようにしてキャッチとノーキャッチのルールをより明確に定めるかを話し合っている。バランスが重要な問題だ・・・オフィシャル側やコーチ、選手側から見た観点で見極めたい。彼らなら何が良くて何が悪いかを理解している。だから、われわれが草案を作成し、競技委員会が後でそれを精査する。その後で彼らがその草案を選手団へと持っていく。私はそれくらいの明快さを望んでいる。大きな枠組みのなかでの明快さはあるかもしれないが、それは皆が本当に欲しているルールではない」
キャッチングルールに関し、今季は多くのシーンで議論が勃発した。特に、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンのニューイングランド・ペイトリオッツが絡んだ少なくとも3つ以上の場面におけるキャッチの判定結果は大きな議論を醸した。
最も顕著だったのはピッツバーグ・スティーラーズのタイトエンド(TE)ジェシー・ジェームズによるペイトリオッツ戦での決勝タッチダウンがレビュー後に取り消されたシーンだ。これはジェームズがボールのコントロールを失っていたためだった。
この敗戦後、NFL競技委員会のメンバーでもあるスティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは今オフシーズンにもキャッチングルールが“改めて見直されるべき”と主張していた。どうやら、グッデルコミッショナーもこの考えに賛同しているようだ。
グッデルコミッショナーは「殿堂入りしているレシーバーの1人は数年前、この問題について私に“ファンはキャッチを見にきている”と語っていた」と述べ、次のように説明した。
「つまり、体が地面に着地する際の判断がややこしさを助長している。なぜなら、サイドラインやエンドゾーンでそれぞれにルールが異なるからだ。われわれはそこに目を向けるべきだと思う。競技委員会は今年の2月と3月にこれを議題として討論する予定だ。私はこの問題に対してより明快な回答を得て、平たく言えば、より楽しいルールを規定できるように取り組みたいと思っている」
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