元ペイトリオッツDCパトリシアがライオンズHCに正式就任
2018年02月06日(火) 10:42デトロイト・ライオンズが正式に新たなヘッドコーチ(HC)を迎える。
ライオンズは現地5日(月)、1991年以降プレーオフでの勝利経験がないチームの立て直し図るため、元ニューイングランド・ペイトリオッツの守備コーディネーター(DC)マット・パトリシアをチームの新ヘッドコーチ(HC)に指名したと発表した。パトリシアのHC就任記者会見は7日の午後3時(東部標準時間)に開かれる予定だ。
パトリシアは声明の中で「このポジションには大きな責任が伴う。だからこそ、今日から私は全身全霊をこのチームに捧げるつもりだ」と述べ、「私の家族も熱狂的なファンの多いデトロイトというすばらしい街の一員になれることを喜んでいる」と語り、次のように続けている。
「ニューイングランド・ペイトリオッツには感謝してもしきれない。特に、ロバートとジョナサン・クラフト、そのご家族の皆さんには心から感謝している。最高の組織に所属していたこの14年間を大切にしていくつもりだ」
この発表の前日、パトリシアは第52回スーパーボウルでフィラデルフィア・イーグルスとクオーターバック(QB)ニック・フォールズの前に敗れていた。ペイトリオッツ守備陣は苦戦を強いられたが、パトリシアDC率いるペイトリオッツ守備陣の通常のパフォーマンスを知っていれば、これがベストでなかったことは明らかだろう。
43歳のパトリシアがペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックの下でDCとなったのは2012年のこと。6年間を通し、パトリシアが率いた守備陣がスコアリングディフェンスでトップ10から外れたことはなく、この間に2度のスーパーボウル制覇を成し遂げてもいる。
ライオンズのオーナー兼会長であるマーサ・ファイアストーン・フォードは「私と私の家族を代表してマット・パトリシアのデトロイト・ライオンズ新ヘッドコーチ就任を歓迎し、祝福したいと思います・・・(中略)われわれが面談を適切な方法でこなせたことに喜びを感じ、わがフットボールチームを率いるに最適な人物を見つけることができたと確信しています」と語った。
ジェネラルマネジャー(GM)のボブ・クインは次のようにコメントしている。
「次期ヘッドコーチを探し始めた時、チームを次のレベルへと導いてくれるようなリーダーが欲しいと思った。マット・パトリシアならそれが可能だと信じている。彼はキャリアを通してこの機会を待っていたはずだ。彼はすでにこの責任とチャレンジに対して十分な心構えができていると思っている」
パトリシアはDCに就任する以前にセーフティ(S)コーチ、ラインバッカー(LB)コーチ、オフェンシブライン(OL)コーチ(2005年、アシスタントOLコーチ)などを経験している。しかし、2004年からコーチとしてペイトリオッツに在籍していたため、これまでに白星が10試合以下のチームでコーチングした経験がないことには留意すべきかもしれない。
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