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衝撃の展開、マクダニエルがコルツHC職を辞退

2018年02月07日(水) 11:14

インディアナポリス・コルツ【AP Photo/Mark Zaleski】

ニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)ジョシュ・マクダニエルがインディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)就任を辞退した。これは現地6日(火)、情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報じたもの。

コルツが発行した声明では「インディアナポリス・コルツの新HCに就任するとの契約に合意した後、ニューイングランド・ペイトリオッツのアシスタントコーチであるジョシュ・マクダニエルは今夕、われわれのチームには加入しない旨を知らせてきた。われわれは驚き、落胆したものの、直ちにヘッドコーチ探しを再開し、チームと組織をフィールド内外で率いるのに適した人物を見つけるつもりだ」と説明されている。

6日朝にマクダニエルがチームの新ヘッドコーチ(HC)就任に合意したと伝えたコルツは、水曜日に公式記者会見も予定していた。

問題はコルツが契約を結んだ複数のアシスタントコーチがマクダニエルHCの下で働くことを想定していたということだ。元ダラス・カウボーイズのラインバッカー(LB)コーチであるマット・エバーフラスはマクダニエルHCの下で守備コーディネーター(DC)を務めるという約束でコルツとの契約を交わした1人。ガラフォロは『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』の中で、エバーフラスを含むすでに契約を結んでいるコーチ陣はHCに誰が雇用されたとしてもコルツに留まる可能性が高そうだと報じている。

ラポポートによれば、マクダニエルはHC職辞任を決意する以前、前途有望なアシスタントに対してコルツでのコーチ就任を打診すらしていたようだ。

以前から、複数の報道によってコルツの次期HCはマクダニエルになるとの予想がなされていた。今オフシーズン、マクダニエルは優秀なヘッドコーチ(HC)候補として多数のチームからのオファーも受けていた。スーパーボウルが終わった今、マクダニエルはニューイングランド・ペイトリオッツに残留する意向だとの報道がなされている。

マクダニエルがニューイングランドに留まるようだと最初に報じたのは『ESPN』だ。

ここでの大きな疑問はなぜマクダニエルは2009年から2010年シーズンにかけたHC職以来2度目となるHC就任のチャンスを自ら辞退し、ペイトリオッツに留まる決断を下したのかだろう。

ビル・ベリチックHCの下、2001年からペイトリオッツのスタッフとして従事してきたマクダニエルは同チームで5度のスーパーボウル制覇を経験した。マクダニエルOCによるブレイディの育成が黄金時代を築くペイトリオッツの成功に多大なる貢献をしてきたのは間違いない。

2014年のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦でペイトリオッツに敗れて以降、ポストシーズンに進出したことはないコルツはマクダニエルにペイトリオッツ時代と同様の成功を期待していた。

ジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードは数少ない選択肢の中から最適なHCを探し出すことになる。現在、バラードGMにとっての最優先事項はNFLスカウティングコンバインの開催日までに新たなHCを見つけ出すことであろう。

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