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元バイキングスQBブリッジウォーターはジェッツと1年契約へ

2018年03月14日(水) 12:07

ミネソタ・バイキングスのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/Alex Brandon】

フリーエージェント(FA)市場が正式オープンとなる前日、クオーターバック(QB)の大移動が一斉に行われている。

事実上ドリュー・ブリーズ、カーク・カズンズ、ケイス・キーナム、そして、サム・ブラッドフォードが市場から姿を消した今、ニューヨーク・ジェッツは元ミネソタ・バイキングスのテディ・ブリッジウォーターに白羽の矢を立てた。

情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによれば、ジェッツはブリッジウォーターを1年契約で獲得する予定だとのこと。ブリッジウォーターしか選択肢がなかったという話ではなく、ジェッツにとってはブリッジウォーターが最優先すべきプレーヤーであったようだ。

2014年シーズンに“Pepsi NFL Rookie Of The Year(ペプシNFLルーキー・オブ・ザ・イヤー)”に輝いたブリッジウォーターはバイキングスの将来を担うQBとも謳(うた)われていた。しかし、2016年8月にキャリアを脅かすほどの大ケガを膝に負った後、フィールドで記録したのは2パスアテンプトのみ。ジェッツはまさに、FA市場最大のワイルドカードに手を出したとも言えよう。

膝のアクシデントが発生する前のブリッジウォーターは大ブレイク寸前のQBとして期待され、コーチ陣からのフルサポートも受けていた。ブリッジウォーターがミドル以上のパスを投じた際の精度やセンス、臨機応変な対応力は周囲が期待した以上のものだった。

率直に言って、復活したばかりのブリッジウォーターの膝がNFLでのスピードにどれほど対応可能かは未知数だ。

先シーズン、ブリッジウォーターが練習中にどのような動きを見せていたかを知っているのはバイキングスだけだ。カズンズのレッドワシントン・レッドスキンズ離脱が決定した直後、バイキングスにとってブリッジウォーターの存在は二の次となっていた。

まだ25歳と若いブリッジウォーターがジェッツを救うQBとなる可能性は否定できない。チームは大ベテランQBジョシュ・マカウンとも1年1,000万ドル(約10億円)の再契約を結んだが、この動きは保険として経験値のあるQBを残したまでだろう。このようなシナリオにおいて、ジェネラルマネジャー(GM)マイク・マッカグナンはドラフト全体6位指名権を使い、QBではない他のポジションのベストな選手を指名することが可能となる。

残り24時間以内にブリッジウォーターがジェッツとの契約書にサインするならば、QBポジションに大きな穴が開いたチームは残すところバッファロー・ビルズだけとなる。

【S】