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バイキングス、バックアップQBとしてブロンコスのシーミアンを獲得へ

2018年03月15日(木) 09:09

デンバー・ブロンコスのトレバー・シーミアン【AP Photo/Ed Zurga】

現地14日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはミネソタ・バイキングスがデンバー・ブロンコスとのトレードでクオーターバック(QB)トレバー・シーミアンを獲得する予定だと報じた。ラポポートによれば、この取引はすでに大詰めとなっており、バイキングスはブロンコスに対してドラフト下位指名権を譲渡するとのこと。

カーク・カズンズをほぼ手中に収めたバイキングスがそのバックアップとしてシーミアンの獲得にも走った。カズンズは水曜夜にバイキングスを訪問するといい、翌日には契約成立となる見込みだ。

過去2シーズンを通じて24試合に出場したシーミアンは合計30タッチダウンパス、24インターセプト、パス成功率59.3%の記録を残している。元ドラフト7巡目指名選手である彼はスカウトが期待したほどの能力を発揮することはなかったものの、プロテクトさえあれば十分に攻撃陣を指揮する能力があることは証明した。

ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイがトレードを通じてケイス・キーナムとの2年契約をほぼ確定させた後、デンバーにおける26歳のシーアミアンの居場所はなくなりつつあった。キーナムを“橋渡し役”のQBとするブロンコスは元ドラフト1位のパクストン・リンチや2017年の7巡目指名選手であるチャド・ケリーの育成を進める方針だ。これに加え、今ドラフトでエルウェイGMが全体5位の指名権を用いて有望な新人QBを指名する可能性も考えられる。

キーナム、サム・ブラッドフォード、テディ・ブリッジウォーターがフリーエージェント(FA)でチームを去る中、バックアップQBの獲得を必須としたバイキングス。リーグ新年度が開始となった時点でバイキングスのロースターに登録されていたQBはカイル・スローターのみだった。

バイキングスにとってはドラフト下位指名権のみでシーアミアンを獲得できたのは相当な収穫のはずだ。昨年度のフィラデルフィア・イーグルスを見れば分かるように、バックアップQBはスーパーボウル出場を狙うチームにとって欠かせない存在ともなる。多少の欠陥はあるにせよ、2番手QBとしては十分に活躍できることを自ら証明してきたシーミアンは今後もそのポジションでキャリアを積むだろう。

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