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パンサーズの新オーナー探しが前進、今度は投資業界のナバーロ氏が訪問

2018年04月03日(火) 09:31


カロライナ・パンサーズ【AP Photo/Bob Leverone】

来月の承認投票に向けてカロライナ・パンサーズの新オーナー探しが着実に前進しているようだ。

サウスカロライナの実業家であるベン・ナバーロ氏が現地2日(月)にパンサーズ本拠のバンク・オブ・アメリカ・スタジアムを訪れる予定だ。これは情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたもの。ナバーロ氏は投資業や融資業を主とする『 Sherman Financial Group LLC(シャーマン・フィナンシャル・グループ合同会社)』の設立者兼CEO(最高経営責任者)を務める人物だ。

ナバーロの訪問に先立って、先週には鉄鋼業の億万長者であるカナダ人のアラン・ケステンバウム氏がチームを訪れていた。ヘッジファンドを経営し、ピッツバーグ・スティーラーズの部分的オーナーでもあるデビッド・テッパー氏もまた、パンサーズを訪問する予定とのこと。仮にテッパー氏がパンサーズを落札する場合には保有するスティーラーズ株を売却する必要がある。

先週に開かれた年次リーグミーティングでNFLコミッショナーのロジャー・グッデルはパンサーズの売却に“いまだかつてないほど”の関心が寄せられていると語っていた。リーグは5月21日(月)から23日(水)にかけてアトランタで開催される春季リーグミーティングでの売却投票を希望している。この投票が正式なものとなる前に、32人いるリーグオーナーのうち4分の3がオーナーシップの変更を承認する必要がある。

職場での性的差別と人種差別発言問題が表面化した元オーナーのジェリー・リチャードソンは、自身に対する調査が行われる中、昨年12月にチーム売却の意志を表明し、今年1月に入ってワイルドカードラウンド敗戦後にパンサーズ売却を正式発表した。

昨年12月中には20年以上パンサーズに勤務してきたティナ・ベッカーがチームのCOO(最高執行責任者)へ昇格し、リチャードソンの日常業務を引き継いでいる。グッデルコミッショナーは先週、81歳のリチャードソンがまだNFLの調査対象であることを明かした。

ここ最近で身売りとなったNFLチームはバッファロー・ビルズで、2014年にNFL記録となる14億ドル(約1,480億円)で売却されている。パンサーズの落札額はこの数字を上回ることが予想されている。

【S】