QBローゼンよりもUSCのダーノルドを推す元UCLAのHCモーラ
2018年04月03日(火) 10:24元UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のヘッドコーチ(HC)ジム・モーラが先週、クリーブランド・ブラウンズはUCLAの元クオーターバック(QB)ジョシュ・ローゼンではなく、USC(南カリフォルニア大学)のQBサム・ダーノルドを全体1位で指名すべきだと発言したことが波紋を呼んでいる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』に対してモーラは、ローゼンよりもダーノルドがブラウンズで活躍するだろうと語った理由を“フィット”というワードを用いて説明。しかしながら、フットボール界の大半はなぜ自身の教え子ではなく、元ライバルチームのエースQBを売り込むのかを理解することができなかった。
モーラは自身のコメントをより具体的に述べようと、『The MMQB(ザ・マンデー・モーニング・クオーターバック)』のピーター・キングに対して次のように語っている。
「私が思うに、ジョシュは疑いようもなく、来るドラフトにおいてナンバーワンのクオーターバックだ。彼はフランチャイズチェンジャーにだってなり得る。彼の能力であればすぐにインパクトを残せるだろう。彼の肩力や、頭脳、そして、ゲームを見て分析する力は類まれなるものだ。彼は1プレーが終わるとサイドラインにやって来たよ。あれはなかなか不思議なことだった・・なぜそのような決断をしたかを事細かに言うんだ」
ここでモーラはローゼンよりもダーノルドがブラウンズにフィットすると考えるヒントを示した。
「(ローゼンは)知的な難題を欲している。それがあれば退屈しないはずだ。彼はミレニアル世代の子さ。なぜそうなるかを知りたがる。ミレニアル世代の子たちは一度その理由に納得できればいいんだ。ジョシュは人生においてさまざまな関心ごとがある。もしジョシュの集中レベルを保ち、数年間をフットボールに集中させることができれば、彼なら世界中を熱狂させることができるはずだ。ジョシュにはそのくらいの能力があるし、彼は本当に良い若者なんだ」
ひょっとすれば、ローゼンがブラウンズ入りを望んでいないとのうわさが囁(ささや)かれる中、モーラが少し遠回りしたやり方で元教え子の手助けをしているのかもしれない。だが、もしそうだとすれば、モーラの手法は一風変わり過ぎているのではないだろうか。
社会の全ての元凶を“ミレニアル世代”だからとして非難するのは最近の流行でもある。年老いた“フットボール好き”が多く在籍するオフィスの中において、それはとても効果的なワードとなっている。外の世界に対する彼らの見方は“古き良き時代”の時代遅れなイメージによって大きくゆがめられているのだ。2人のうちより若いダーノルドにではなく、ローゼンに対してのみ“ミレニアル世代”のタグが付けられているのは何ともおかしな話である。
トム・ブレイディやラッセル・ウィルソン、そして、アーロン・ロジャースといったフットボール以外に何の関心も示さない選手らとは違い、まだ100%フットボールに集中しきれていないと評されるローゼンは自身でそれらの疑念を払しょくしていくことになる。不運なことに、今回その多くの疑念を駆り立てたのは元コーチだった。
ローゼンは『Twitter(ツイッター)』でこのようにつぶやかざるを得なかったようだ。
Why? 🤷🏻♂️ #why
— Josh Rosen (@josh3rosen) 2018年4月2日
「なんでなんだ?」
【S】