「フットボールの投球はまだ」と語るコルツQBラック
2018年04月10日(火) 12:06ミステリアスな長期に及ぶ投球側の肩の故障によって2017年シーズンを棒に振ったインディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックは、オフシーズンプログラムの第1フェーズ開始の記者会見でもうしばらくの辛抱を訴えた。
特別に計画されたリハビリプログラムに励む中、ラックは今年の2月に再びスローイングを開始したものの、現時点ではまだNFLの公式フットボールを投じるレベルに達していない。
ラックは「適切な時期が来たらそれ(フットボール)を投げるよ」と説明。
チームがラックのリハビリプログラムを急かそうとする一方で、本人は最初に提示されたリハビリのタイムテーブルに忠実に従う重要性を強調し、このように語った。
「現時点ではまだ完璧な感覚は持っていない。・・・(中略)自分自身に関して1つ気づいたことは、自分が1人の人間としてあまり忍耐強くはないということだ。リハビリを振り返ると、そういう場面は多々あった・・つまり、そもそもそういう状況にいるべきではなかったのかもしれない」
「また誤ったステップを踏みたくはないんだ。そうすることはもうできない。本当に強くそう思っている。時間がかかることも多々ある。自分はそのことも学んだ。何か愚かなことをどうしてもしたくなった時には、今やるべきことではないと自分に言い聞かせている」
先シーズンの楽観的な見方からは一転し、今オフシーズンのラックとチームは慎重なスタンスを取り続けている。今回ばかりはポジティブな期待感も控えめだ。
ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクは先月の年次リーグミーティングでシーズン第1週までにはラックが“準備万端”になるだろうとの強い信頼を明かし、ドラフトでは他チームがコルツに先立ってQBを指名するように希望していると述べた。
「アンドリューの登場には期待できる」と述べたライクHCは続けて「彼がフィールド上に登場するプランがあるはずだ。リハビリは全ての段階を踏んでいる。そうだ、全てのステージをクリアしてきたんだ。ステージ1、ステージ2、ステージ3とね。全て順調に来ている。われわれはこの先もこのまま前進を続けていくだけだ」
シーズン第1週をターゲットとして念頭に置くならば、コルツファンは今後2カ月間を通した練習でライク新HCの攻撃スキームをマスターする際のラックの進捗に関するシビアなレビューを目にすることはなさそうだ。
目下の目標を “監視なし”、つまりは制限なしでのトレーニングキャンプ開始であると明かしたラック。そのターニングポイントとなるステージにまで到達すれば、プロボウル3度出場のQBはカムバック賞の受賞も可能な大成功のシーズンを予感するかもしれない。
ラックは「本当に、本当に自信があるし、かなり明るい見通しなんだ。絶対大丈夫になるし、昔よりもパワーアップしているとも思う。自分はより改善されたクオーターバック、チームメイト、そして、1人の人間になるんだ。とても自信があるよ」とも明かした。
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