NFLは現地11日（水）に2018年プレシーズンの日程を発表した。特別に重要というわけではないが、フットボールゲームの日々がまたわれわれの生活の一部として戻って来るのだ。

今年8月に始まるプレシーズンにおける注目の5カードを紹介しよう。

1．デトロイト・ライオンズ対オークランド・レイダース（プレシーズン第1週）

【グルーデンHCの復帰】

9年間を報道ブースで過ごしたジョン・グルーデンがヘッドコーチ（HC）として再始動する初ゲームとなるカード。古巣での復帰ということもあり、オークランドは熱狂の渦に包みこまれるだろう。プレシーズンの第1ゲームである以上、当然ながら2018年のレイダースがどのような展開を見せるかについて多くのヒントが露見するわけではない。しかし、グルーデンHCがサイドラインに復帰したこと自体が新レイダースの希望を増大させているのは間違いない。

2．クリーブランド・ブラウンズ対ニューヨーク・ジャイアンツ（プレシーズン第1週）

【新たな希望】

このゲームでは今月下旬に開催される2018年ドラフトでブラウンズとジャイアンツの両チームがそれぞれ全体1位と2位で指名する選手をお披露目する可能性がある。われわれは同じフィールド上で未来のフランチャイズクオーターバック（QB）の2人を同時に目にするのだろうか？　

3．ミネソタ・バイキングス対デンバー・ブロンコス（プレシーズン第1週）、バッファロー・ビルズ対ブラウンズ（プレシーズン第2週）

【QBのリベンジ】

ブラウンズのQBタイロッド・テイラーが1年以上にわたって自身の放出を画策していた古巣と対決し、その一方でブロンコス入りを果たしたケイス・キーナムは自身をQB上位交換だと称賛するチームをけん引する。同じフィールド上でキーナムとバイキングスに加入したカーク・カズンズのゲームデビューが見られるのは何とも興味深い話だ。一方のテイラーは自軍の2018年ドラフト全体1位と先発を争うことになる。先発QBにとってプレシーズンはウォークスルー程度の意味合いだ。しかしながら、テイラーとキーナムの中には少なくともまだ、チームをプレーオフに導いたにもかかわらず捨てられた苦い記憶が残っているだろう。日々激しい競争の嵐にさらされるNFL選手を過小に評価してはならない。

4．フィラデルフィア・イーグルス対ニューイングランド・ペイトリオッツ（プレシーズン第2週）

【再びの頂上決戦】

プレシーズンゲームが前年度スーパーボウルのリベンジマッチとなることはない。それでも、昨年度カンファレンス覇者の試合を見ることに価値はあるはずだ。ペイトリオッツのHCビル・ベリチックとイーグルスのジェネラルマネジャー（GM）ハウィー・ローズマンの両者は新たなロンバルディ・トロフィー獲得に向けて今オフシーズンに選手を大きく入れ替えた。それぞれが獲得した新戦力がどのようにチームとかみ合うのかは注目だ。また、先シーズン途中でACL（膝前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）を損傷したQBカーソン・ウェンツの復帰後の状態も確認できそうだ。

5．カンザスシティ・チーフス対シカゴ・ベアーズ（プレシーズン第3週）

【目覚めるか、ベアーズ攻撃陣】

ベアーズファンは完全に冬眠状態にあったジョン・フォックスHC時代のオフェンス陣が新HCに就任したマット・ナギーと2年目のQBミッチェル・トゥルビスキーの下で目覚めることを期待する。今プレシーズンゲームでナギーHCは元上司であるチーフスHCのアンディ・リードと元教え子たちを本拠地ソルジャー・フィールドに迎え入れる。ナギーHCが自身の手の内を全て明かすわけもないが、ベアーズはプレシーズン第3週までに少なからずその断片を披露するだろう。また、チーフスのQBパトリック・マホームズがレギュラーシーズンに向けた調整を行うとされるこのゲームを見逃す手はない。

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