シーホークス、元49ersQBキャパニックのワークアウトを延期へ
2018年04月13日(金) 12:56現地12日(月)、シアトル・シーホークスは予定していたクオーターバック(QB)コリン・キャパニックのためのワークアウトを延期した。
情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは、国歌斉唱に関連した問題やNFLとの訴訟問題、そして、社会的不平等に対するキャパニックのスタンスを把握するまで、シーホークスはワークアウトを行わない予定だと伝えた。
2週間前にこのワークアウトを計画したシーホークスだったが、土壇場になって元サンフランシスコ・49ersのQBが諸問題に対して持つ考えを明確に把握するまではこれを延期するように考えを改めたとのことだ。
チーム関係者はラポポートに、ワークアウトを延期するというシーホークスの決定は国歌斉唱時に膝をついたキャパニックのスタンスとは無関係だと伝えており、むしろ、今後はどのようなプランなのかを問うたチームに対してキャパニックから明確な解答がなかったことが問題であったようだ。
しかしながら、キャパニック側の主張によれば、チームはキャパニックの全体的な考えに関する質問よりも膝をついたことに関して具体的に言及をしていたとのことだ。
シーホークスはキャパニックの考えをより具体的に把握してからワークアウトのリスケジュールをするつもりのようだ。両サイドは後日、改めて会合を行う意向。
昨シーズン、リーグで唯一キャパニックに関する正式な興味を示したのがシーホークスだった。バックアップQBを欲していたシーホークスは別の可能性を探る前にキャパニックとの面談を行っていた。現在のところ、家庭内暴力の裁判中であったトレボン・ボイキンをリリースしたシーホークスにはバックアップQBがいない。ボイキンは先月3月、テキサス州で当時の恋人に深刻なケガを負わせた加重暴行の疑いで逮捕されている。
シーホークスは社会的問題に対してアクティブに取り組む選手たちの雇用にも積極的に動いてきた。シーホークスの選手らは昨季、平等と正義を広めるための教育やリーダーシップのプログラムを支援する狙いの下、自らの手で独自の基金を立ち上げている。これに加え、選手連合とパートナーシップを結んだNFLはこれまでに9,000万ドル(約97億円)を社会的不平等に挑むためのプログラムや取り組みに対して寄付してきた。
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