バイキングス、LBケンドリックスと5年約50億円で契約延長
2018年04月17日(火) 13:07クオーターバック(QB)カーク・カズンズを手にして攻撃陣を大幅に強化したミネソタ・バイキングスが今度は守備陣のパワーアップにも着手している。
バイキングスは現地16日(月)、ラインバッカー(LB)エリック・ケンドリックスと契約延長に合意したことを発表。情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが伝えるところによれば、この新契約は2,500万ドル(約27億円)の保証金付きの5年約5,000万ドル(約54億円)になるとのこと。
2015年ドラフト全体45位で指名を受けたケンドリックスはチームのリーディングタックラーとして、また、ヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーが率いる守備陣の心臓部として活躍してきた。先シーズンはキャリアハイとなる136タックル(うちソロは87回)を積み上げたケンドリックスはリップ・ホーキンス(1961年から1964年)以来バイキングスで初めて、プロ入り後3年連続でトータルタックル数チームナンバーワンを記録している。
ケンドリックスはこれで大型長期契約の下でプレーするオールプロのセーフティ(S)ハリソン・スミスとオールプロのコーナーバック(CB)ゼイビア・ローズ、プロボウル3度のディフェンシブエンド(DE)エバーソン・グリフェン、プロボウル2度のリンバル・ジョセフなど、そうそうたる守備陣の仲間入りを果たした。チームが新契約締結を残すのはプロボウル3度のLBアンソニー・バーと才能あふれる若きパスラッシャーDEダニエル・ハンターとなっている。
これら選手との契約によってジェネラルマネジャー(GM)リック・スピールマンはサラリーキャップの下、チーム財政を巧みに運営する必要があるが、それもまた、豊かな発想力でチーム再建を成し遂げてきたGMの腕の見せ所であるとも言えよう。
NFL情報サイト『Football Outsiders(フットボール・アウトサイダーズ)』のディフェンシブメトリクスによると、2016年にリーグ8位だったバイキングスが先シーズンにはジャクソンビル・ジャガーズに次ぐ2位につけていたようだ。
スピールマンGMがチームの核となる選手を残留させたまま元最優秀新人守備選手賞の受賞者であるシェルドン・リチャードソンを獲得した今、バイキングスの守備陣が来たるシーズンでリーグナンバーワンとなる成績を収める可能性は十分にあるだろう。
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