誰しもの予想通りではあったが、タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック（QB）ジェイミス・ウィンストンに対する信頼はゆるぎないようだ。

現地17日（火）、チームはウィンストンに対する2,092万2,000ドル（約22億4,000万円）の5年目オプションを行使した。2015年度入団選手に対する全額のケガ保証が付いたオプションの行使は5月2日（水）までとなっている。

最初にこの動向を伝えたのは『Tampa Bay Times（タンパベイ・タイムス）』のリック・ストラウトだ。

バッカニアーズが進む方向性に議論の余地はない。3シーズンを通じて45試合に先発出場したウィンストンはチーム史の中でも最も多い仕事量をこなしてきたQBと言える。完璧な選手であるとは言い難いが、現在までに積み上げたタッチダウン69回とインターセプト44回の記録がウィンストンの頑張りを証明している。2015年ドラフト全体1位指名の24歳はチームが今後数年にわたって中心として考えている選手だ。

オプションの支払いはさて置き、バッカニアーズのフロントは遅くとも来オフシーズンにはウィンストンとの新たな長期契約締結を求めることになるだろう。

先シーズンのウィンストンはケガに苦しみ、パフォーマンスは乱高下することが多かった。それでも、シーズン終盤にかけてはチームをけん引する活躍を見せている。テレビ放送局『HBO』によるNFLのトレーニングキャンプを追ったドキュメンタリー番組『Hard Knocks（ハード・ノックス）』の主題として取り上げられたチームだったが、その期待に応えられてはいなかった。局からの期待は薄れたかもしれないが、来たる9月にはより確実となったチームの生産性が披露されるのではないだろうか。

【S】