テキサンズDEワット、タイム誌が選ぶ2018年の“最も影響力のある100人”に
2018年04月20日(金) 13:52ヒューストン・テキサンズのディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットは米国史上最悪とも評されたハリケーン被害に遭ったヒューストン市の復興に先陣を切って活動し、チームが本拠とする街に多大なる貢献を果たした。
その活動が称えられたワットには今年2月、NFLによって2017年度のウォルター・ペイトン賞が贈呈された。そして今週、ワットは米国ニュースマガジン『TIME(タイム)』誌による2018年の世界で最も影響力のある人物100人に選出され、さらなる栄誉ある勲章を手にしている。タイム誌は現地19日(木)に2018年版の100人のリストを発表している。
ヒューストン市のシルベスター・ターナー市長はタイム誌の中でこのように述べている。
「数年ごとに、プロのアスリートが競技とは関係のないところで街中の心や魂を震わせている。まさにヒューストン・テキサンズのスターであるJ.J.ワットの場合もそう+であり、彼はフィールド外でもスターだった」
「ハリケーン“ハービー”は雨量50インチ(127cm)を超える歴史的大嵐であり、30万戸以上に被害を与え、多くの人々の生活を破壊した。ヒューストンの市長として、対応に追われ、復興に尽力したが、政府が全員に対して全てをしてあげることは不可能だった。J.Jはフットボールのフィールドで相手をなぎ倒すのと同じように、ハービー被害の問題に対しても立ち向かってくれた。彼は復興のために3,700万ドル(約40億円)もの寄付を集め、被害者となった人々に水や食糧、生活必需品を供給した。このプロセスの中で、彼はヒューストン市の魂を鼓舞してくれた」
「どうなるかは誰にも分からないだろう? 私がオフィスを去ったら、J.Jワットがヒューストン市の次期市長に指名される可能性だってあるはず」
足の骨折からの復活を含め、ワットはまずフットボール選手として一流のキャリアを形成することを考えているはずだ。それでも、当初は20万ドル(約2,100万円)だった目標金額が最終的には3,700万ドルにまで到達した募金活動など、ハリケーン“ハービー”に対抗する街の希望となったワットの行動の数々は、ヒューストンに住む人々の記憶から忘れ去られることはないだろう。
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