ベアーズ、WRホワイトの5年目オプションを行使せず
2018年05月03日(木) 09:28シカゴ・ベアーズは2年連続で元ドラフト1巡目指名選手に対する5年目オプションを行使しなかった。
情報筋の話として『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地2日(水)に報じたところによると、ベアーズはワイドレシーバー(WR)ケビン・ホワイトに対する2019年のオプションを行使しない予定だという。2015年のドラフト1巡目指名選手に対する5年目オプション行使は2日が最終期限となっていた。
とはいえ、オプション不行使は今オフシーズンのベアーズにとっては明白な動きとされていた。故障の多いホワイトはキャリアを通じてまだ5試合にしか出場していない。5年目の契約では故障が保証され、1年1,390万ドル(約15億3,000万円)の金額となるはずだった。わずか5試合の出場で年俸1,390万ドルでは見合っているとは言えない。
多くの場合、大きな故障がなければ5年目オプションを行使することで支払いを抑える安全策ともなり得るが、今回の場合、ベアーズがホワイトに関するリスクの高い賭けに出るつもりがないのは明らかだった。
ウエストバージニア大学出身のホワイトは類まれな体格や運動神経、そして、キャッチ後の走力が評価されてベアーズに全体7位での指名を受けていた。故障によってルーキーシーズンを棒に振ったホワイトはほとんどの試合をサイドライン上で過ごし、3年のキャリアを通じて21レシーブ、193ヤード、タッチダウンは記録なしだ。
今シーズンのベアーズはアレン・ロビンソン、テイラー・ガブリエル、そして、先ごろのドラフト2巡目で指名したアンソニー・ミラーを加え、レシーバー陣を大幅に強化している。ホワイトは新ヘッドコーチ(HC)マット・ナギー率いる新スタッフの下、出場機会を得るための激しい競争に参加することになる。
昨年もベアーズはコーナーバック(CB)カイル・フラーの5年目オプション行使を拒否した。2017年シーズンに飛躍を遂げたフラーはベアーズがオプションを行使していた場合よりも早くに複数年の契約を結ぶことができた。当時のフラーは故障による長期離脱から復帰したばかりであったため、ベアーズは彼に対する5年目オプションを行使しない選択を採ったのだ。ホワイトは今、フラーと同様の道を歩もうとしている。3年を通じてまだほとんど活躍していないことを考慮すると、2018年を通じてホワイトが健康状態を保つだけでもベアーズにとっては驚きとなるはずだ。
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