ニュース

キックオフ時のランニングスタートは禁止の可能性も

2018年05月03日(木) 10:33

フィールドを駆け上がるキックオフチームのニューイングランド・ペイトリオッツ【Greg Trott via AP】

2018年シーズン、キックオフやスペシャルチームが様変わりするかもしれない。

安全性を念頭に置いたキックオフルールの変更案には、キック側のチームによるランニングスタートや2選手でのウェッジが禁止される一方で、レシーブ側のチームは3選手のみがディープに許されるとのことだ。この動きはリーグがニューヨークで開催している選手の安全に関する会合での情報を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが現地2日(水)に伝えた。

競技委員会で委員長を務めるリッチ・マッケイはヘルメットヒットに焦点を当てた新ルールと共に、このルールを変更した場合にキックオフ時の脳震とう発症リスクを減少させる効果を“強く”信じているようだ。

バティスタはさらに、競技委員会はこれらの提案された変更案が激しい衝突や危険なヒットを試合から排除してくれるとの期待を寄せているとも伝えた。

バティスタは『Twitter(ツイッター)』に次のように投稿している。

「改定の可能性があるキッキングルールに期待すること:キックオフする側もリターンする側も、大きな衝突を引き起こすのではなく、これまでよりもサイド・バイ・サイドの状態で走ることになるはず。パントに近い形と言えるでしょう。激しく危険なヒットを排除することが目的」

「競技委員会のリッチ・マッケイによると、過去3シーズンを通じてキックオフ時の脳震とう発症は合計で71件あったとのこと。少なくとも、そのうち3回に1回の脳震とうはウェッジが関係しているらしいわ。だからこそ、委員会は試合から排除したがっているのよ」

会合はスペシャルチームのコーチ、複数のヘッドコーチ(HC)、そして、リーグオフィシャルからの助言も得て行われた。

競技委員会はキックオフルールに関する変更案を書面でまとめる必要があり、各オーナーがルール変更に関する投票を実施するまでに完成させなくてはならない。この投票は今月21日(月)から23日(水)にかけてアトランタで開催予定の春季リーグミーティングにて取り行われる。

【S】