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ファルコンズのビーズリーが再びDEにポジション変更

2018年05月30日(水) 12:44


アトランタ・ファルコンズのビック・ビースリー【Paul Abell via AP】

今オフシーズン、アトランタ・ファルコンズは再びラインバッカー(LB)ビック・ビーズリーのポジションを変更し、フルタイムのディフェンシブエンド(DE)として起用する方針を採った。ヘッドコーチ(HC)とビーズリー自身もDE復帰にポジティブな様子を見せている。

先週、『Atlanta Journal-Constitution(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』を通じて「ファーストやセカンドダウンのニッケルでのプレーは彼の力をより引き出す。そのような形で起用可能だろう。ゲームの中でより生きてくるはずだ」と語ったディフェンシブライン(DL)コーチのブライアント・ヤングは続けて、こうコメントした。

「そこをこなしきれなかったわけではなく、(ストロングサイドでは)良い仕事をしていたし、ディフェンシブエンドも頑張っていた。ただ、彼にディフェンシブエンドで練習させてプレー回数を増やすことがわれわれにとって最善であると判断したまで」

2017年シーズンはLBとしての比重が大きかったビーズリーのサック数は2016年シーズンに記録したリーグ最高の15.5回から5回へと激減した。

ビーズリーは「通常であればしていたようなラッシュをしなかった。あまりそのチャンスはなかったが、チームにとっては良い事だと思っていたし、その時はそれがチームに必要な事だと感じた。それに関しては何も問題なかったよ」と述べた。

昨シーズン、ファルコンズのベストパスラッシャーが多くの時間をカバレージに割いたのはチームのプランニングミスのようにも思われた。ビーズリーがフルタイムのDEに復帰することでクオーターバック(QB)マット・ライアンによる相手への脅威がさらに増すことになる。

『NextGen(ネクスト・ジェン)』が算出する統計によると、2016年度に比べて2017年度のビーズリーは1試合平均で7スナップもプレーが少なかったようだ。それらのスナップがランシチュエーションで起こっていたのは明白だろう。ビーズリーはポストシーズンを含め、シーズン終盤の6試合でランプレーを10回もこなしていなかった。

ヤングDLコーチはビーズリーがDEに復帰することでファルコンズのランディフェンスが弱体化する恐れを否定し、このようにも語った。

「彼はだいたい240(109kg)とか245(111㎏)だろう。良い体の強さを持っている。力もかなりあるんだ。ビックがどんない強いかを皆分かっていない。だから、彼ならうまくやってくれると思う」

昨シーズン終盤のファルコンズ守備陣はビーズリーがスペース内よりもパスラッシャーとして動き出してから好調になった。ラインバッカーのグループにはディオン・ジョーンズ、デューク・ライリー、そして、デボンドレ・キャンベルがいることから、ダン・クインHCにとってチームのベストパスラッシャーをDEに戻す流れは論理的なものだったはずだ。

ビーズリーが2016年シーズンのフォームを思いだし、2年目のタカリスト・マッキンリーがブレイクを果たせば、2018年シーズンのスピードのあるファルコンズ守備陣は相手にとって相当な脅威となるだろう。

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