元コルツQBマニング、「QBラックのフォームは反復練習で取り戻せる」
2018年06月01日(金) 10:05インディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックは故障のため昨シーズンをまるまる棒に振った。コルツとデンバー・ブロンコスのQBだったペイトン・マニングもまた、首の故障のため2011年シーズンを棒に振ったことがある。この負傷が原因となってコルツでのペイトン時代は終焉し、ラックの時代が訪れたのだ。
現地30日(水)、オハイオ州ダブリンで開催のゴルフ大会“The Memorial Tournament(ザ・メモリアル・トーナメント)”に参加したマニングはこの2つの状況を比較しないよう注意しながらも、ラックのポジティブな復帰はどれだけ多くの反復練習をできるかどうかがカギとなると語った。
マニングは『ESPN』に対してこのように述べている。
「すべては個人的な問題であり故障がそれぞれに異なることも考えると、それに関してはかなり慎重に話す必要がある。ただし、同時に普遍的な話でもある。自分は反復練習が好きな人間だった。練習場で全ての作業を繰り返し行うのが好きだったんだ。“1万回反復の法則”を私は信じている。体力はあるのに反復練習ができなかった時はかなり遅れをとった気がした。戻って来たなと思うまでには数ゲームかかった。どれだけ多くの反復練習をできるかがカギだろう」
コルツは今までのところラックのリハビリを慎重に進めている。フランチャイズQBはまだフットボール自体を投じていない。それにもかかわらず、コルツ内部はトレーニングキャンプまでにはラックが万全な状態になるだろうと楽観的な構えを見せている。マニングの1万回反復の法則(マルコム・グラッドウェルが提唱したその道の超一流になるためには1万時間の練習が必要だという法則)が正しいとすれば、先発QBとして最高の状態を取り戻すまで、ラックはシーズン序盤に苦しい戦いを強いられるかもしれない。
マニングによると、2017年シーズンを棒に振ったラックの復活には“調整期間”も重要になるとのことだ。
「自分の場合は首のケガで1シーズンを棒に振った。そこから復帰する際、自分は今までとは違った方法や違ったフィジカルの状態で勝負していく必要があることを感じた。ボールが前と同じような感覚で来ているのかどうかについて、レシーバーからのポジティブなフィードバックのようなものを求めたし、試合ではもう深いところへのパスは捨てた。プレシーズンゲームでプレーした際に“ディープ・カムバック・ルート”を使って投げてみた。そこで全部確認できたんだ。すべてのことをもう一度最初からやりたくなるだろう。ヒットや厳しいところへのパス、2分のドライブなども経験しておきたかった。自分の場合は全部のプレーをもう一度確認しておきたかったんだ」
ラックもまた、全てのプレーをもう一度確認するのは間違いないだろう。もうじきそのステップが開始されるのを祈るばかりだ。
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