ニュース

今のチャージャーズはスーパーボウル制覇も狙えると元チャージャーズのトムリンソン

2018年06月01日(金) 10:24


ロサンゼルス・チャージャーズのヘルメット【Greg Trott via AP】

2018年シーズンに期待されるロサンゼルス本拠のチームは、スター選手がそろうラムズだけではない。

昨シーズンにあと1勝届かずにプレーオフ進出を逃したロサンゼルス・チャージャーズは、デンバー・ブロンコスのレジェンド、ジョン・エルウェイからAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の“倒すべき相手”として直接の指名を受けている。

昨シーズン、チャージャーズのヘッドコーチ(HC)アンソニー・リンが編成した部隊は4連敗からのスタートを切った後、シーズン終盤にかけてまとまりを見せた攻守陣と共に7戦6勝を記録した。

チャージャーズは2018年ドラフトでセーフティ(S)のダーウィン・ジェームズとラインバッカー(LB)ウチェナ・ヌウォスらを獲得し、今やAFCの他チームに負けないロースターを形成している。

不運なアクシデントで有望なタイトエンド(TE)ハンター・ヘンリーが離脱を強いられたものの、チャージャーズのレジェンドであり、現在は『NFL Network(NFLネットワーク)』で解説者を務めるラダニアン・トムリンソンは、来たるシーズンにチャージャーズがスーパーボウル制覇も可能である理由を理解しているようだ。

現地30日(水)に放送された『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』の中で「紙上でこのチームを見れば、なぜそうなるのかは何となく分かるはず」と述べたトムリンソンは続けて「地区内で最も優秀なクオーターバックがいて、彼はナショナルフットボールリーグの中でもトップクラスのクオーターバックだ。2つ目に、ディフェンス陣が相手にとっては厄介な存在だからだ」とコメントし、次のようにも語っている。

「ジェイソン・ベレットがコーナーのポジションに健康な状態で存在し、彼とケイシー・ヘイワードがディフェンシブエンドたちと組む。加えてチャージャーズは新人のダーウィン・ジェームズも手に入れた。ロサンゼルス・チャージャーズを推す理由は山ほどある。ワイドレシーバーのポジションについて語るのを忘れていたが、このチームにはキーナン・アレンという全てのゲームにおいて最高峰のレシーバーもいるんだ」

オフシーズン中に期待を寄せられてきたものの、実際のチャージャーズはフィールドゴールでのミス連発や第4クオーターでの崩壊、そして、ここ数年は特に、キープレーヤーの相次ぐ故障によってそれには応えられていない。

だが、AFC西地区の2チーム(カンザスシティ・チーフスとブロンコス)が新先発QBを起用し、オークランド・レイダースも新HCの指揮となることから、今年のチャージャーズはいつも以上に安定するはずだ。つまり、今季のリンHCはロサンゼルスの期待を一身に背負ってベストを尽くす他ない。

リンHCは『The MMQB(ザ・マンデー・モーニング・クオーターバック)』のアルバート・ブレアーに対して「恐ろしいことだね。なぜ突然みんながわれわれに王冠を被ってほしいと言うのか分からない。・・・(中略)われわれはこのチームが好きだ。本当にね。しかし今、誰が自分のところのチームを嫌いだと言うのか。誰だって今は自分のチームが好きだろう」と語った。

昨シーズンのジャクソンビル・ジャガーズは2016年シーズンの最後の強さと活発なオフシーズンの勢いをそのままにプレーオフ進出まで駆け上がった。今季のチャージャーズはそれと同じような栄光の道筋を辿るのだろうか。

チャージャーズのロースターが期待通りの活躍を見せるにはトムリンソンも認めるだろう健康状態の維持が絶対条件となり、大事な場面での正確なキックや第4クオーターでのリードを死守する力が必要だ。果たして、チャージャーズが過去8度の対戦で一度も勝てていない同地区ライバルのチーフスをそう簡単に破ることはできるのであろうか。

【S】