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ホワイトハウスがイーグルス訪問のキャンセル理由を説明

2018年06月06日(水) 11:02


フィラデルフィア・イーグルスのネルソン・アゴラー【AP Photo/Julio Cortez】

第52回スーパーボウルを制覇したフィラデルフィア・イーグルスの訪問がキャンセルされた翌日、ホワイトハウスがなぜチームの訪問をキャンセルしたのか、その理由をより詳しく説明した。

ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官が発行した声明によると、ホワイトハウスはイーグルスが“ごく少数の”選手団をセレモニーに参加させる意向だと知った後でキャンセルという決断に至ったのだという。サンダースによると、イーグルスは先週にスケジュールの再調整を試みたものの、チームによって提示された日程はドナルド・トランプ大統領のスケジュールと衝突してしまったようだ。

声明の内容は次の通りだ。

「不誠実さを感じながらも、ホワイトハウスはイーグルスとともにより人数の少ない選手団に適合するよう、週末にかけてイベントのフォーマットを変更しようとしました。残念ながら、イーグルスはわずか数名の代表を派遣することを申し出ており、これは大多数の選手らは今日ワシントンD.C.に滞在予定だったにもかかわらず、イベントには出席しないということです。つまり、イーグルスの大部分は彼らのファンを見捨てる決断をしたということでもあります」

ホワイトハウスはイーグルスが当初、選手、コーチ、役員やチーム関係者を含む81人がイベントに参加する予定だと伝えてきたことを明かした。

選手連合の共同設立者でもあるイーグルスのセーフティ(S)マルコム・ジェンキンスは『Twitter(ツイッター)』を通じて、イーグルスの誰一人として試合前の国歌斉唱中に起立しなかったり、膝をついたりした者はいなかったことをフォロワーに喚起している。ジェンキンスはまた、今回のセレモニーキャンセルされる以前から不参加を表明していた理由について、その一部を次のように説明した。

「公共の面前に出て、改善を求めて戦うことはそう簡単なことではない。自分たちの思いに共感していない人々や人種が関連した問題について厳しい会話を行うこと、また、ポジティブな変化の生み出し方について意見が合わない人々と会うのは難しいこと。たとえみんなに好かれるものではないにしろ、“真実”のために立ち上がる勇気が必要とされている」

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