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ジャイアンツQBマニング、今季は積極的にロングパスを仕掛けるか

2018年06月07日(木) 13:54

ニューヨーク・ジャイアンツのイーライ・マニング【AP Photo/Patrick Semansky】

新ヘッドコーチ(HC)パット・シューマーの下、NFLで最もダイナミックなワイドレシーバー(WR)が不在の中でオフシーズンワークアウトに取り組むニューヨーク・ジャイアンツのパス練習にはどのような期待をすべきなのか。

現地5日(火)夜、市庁舎でのイベントに姿を見せたクオーターバック(QB)イーライ・マニングがこれに関するヒントを与えてくれた。マニングはこの春に過去数年よりもフィールドを広く使う練習に取り組んでいることを明かしている。

『New York Daily News(ニューヨーク・デイリー・ニュース)』を通じて、マニングは「今までよりも多くボールをダウンフィールドに投げてきた。QBなら誰でも好きなことさ」と語った。

元HCベン・マカドゥーの指揮下、過去数シーズンの間のジャイアンツは相手ディフェンスをかわしてビッグプレーを生み出すオデル・ベッカムを時おり利用するものの、基本的にはショートパス主体の攻撃を展開してきた。

『Next Gen(ネクスト・ジェン)』の統計によると、2017シーズンのマニングは1パス平均5.51ヤードを記録し、これは算出規定に到達したQBの中でも4番目に低い数字であるようだ。また、マニングは最長パスの成功距離(46.2ヤード)で下から10番目以内に入っている。ベッカム不在の中では特に、ジャイアンツのパス攻撃はかなり効率の悪い戦術だった。一方で『Pro Football Reference(プロフットボール・レフェレンス)』によると、2017年度のマニングの1パスアテンプト平均は調整を含めて5.7ヤードで、これはリーグ26位となっている。

2018年シーズンのジャイアンツがフィールドを広く使うようになれば、攻撃にさまざまな選択肢が増えてくるだろう。

これを行うにはオフェンシブライン(OL)の強化が必要だ。マニングが特に言及した2018年ドラフト2巡目のガード(G)ウィル・ヘルナンデスはジャイアンツのインテリアを活性化してくれそうだ。

マニングは「ウィル・ヘルナンデスはすでに5回も乱闘騒ぎに関わっている。とてもいいじゃないか」と語った。

ジャイアンツはランニングバック(RB)にセイクワン・バークリー、レフトタックル(LT)にネイト・ソルダーを新たに獲得し、さらにはヘルナンデスも加えている。そんなジャイアンツが期待するのはマニングがここ数年の不調から脱却し、過去の調子を取り戻すことである。

ジャイアンツの共同オーナーであるジョン・マーラはマニングについて、「われわれは彼となら勝つことができる。客観的に見て、デーブ(ジェトルマン)とパットもまた、マニングならまだプレー可能だと言っていた」と述べた。

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