シアトル・シーホークスのヘッドコーチ（HC）ピート・キャロルはフリーセーフティ（FS）のアール・トーマスからの回答を受け取った。トーマスはいずれのチームアクティビティにも参加しないつもりだ。

オールプロのSであるトーマスは現地10日（日）、『Twitter（ツイッター）』で契約状況に関する不満を露（あら）わにした。

pic.twitter.com/SIOeong4Z1

— Earl Thomas (@Earl_Thomas) 2018年6月10日

「自分の契約状況が解決されるまでは来たるミニキャンプ、あるいは、いかなるチームアクティビティにも参加するつもりはない。全ての人、特にシアトルの皆さんには自分がキャリアの最後までシーホークスの一員でありたいと願っていることを知っておいてもらいたい。だが、それと同時に、過去8年を通した成績に基づけば、自分が可能な限り早くこの問題を配慮してもらえる権利を持っていることも分かってほしい」

「これから数年のキャリアに関する確実性が欲しいんだ。自分は技術を向上させ続けるし、最大限の努力をする。そうすれば、チームにプラスとなり、勝つための最高のチャンスをもたらせるはずだ。チームメイトも自分の状況を理解してくれることを願う。自分はこれが正しい行動であると信じている」

シーホークスが先週のOTA(チーム合同練習)を終えた後、キャロルHCは今週12日から始まる3日間のミニキャンプに全員が参加する予定だとはっきり語っていた。

トーマスの状況について問われたキャロルHCは記者会見中、「ああ、これは義務的なものだ。皆が参加すると思っている」と述べていたのだ。

ベースサラリー850万ドル（約9億3,000万円）が支払われる現行契約の最終年を迎えた29歳のトーマス。『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロは先月21日時点で契約に関する議論は行われておらず、何も計画されていないようだと報じていた。

シーホークスのOTAは自主的なものだったが、今後仮に全員参加型ミニキャンプやトレーニングキャンプを少しでも欠席すれば、トーマスには罰金が科されることになる。

今オフシーズンを通してオールプロ3度のトーマスにはトレード関連のうわさが後を絶たなかった。契約問題が日に日に決着へと近づく中、トーマスを他の移籍先と結びつける人々の不満はより一層膨らむだろう。

シーホークスには現在、利用可能なキャップスペースが1,060万ドル（約11億6,000万円）分ある。

【S】